2度目のダッシュ
「京花はあれ、あの時の景色は夢だと思う?」
「ううん。思わない。」
「だよね。私も思わない。」
夢にしてはリアルすぎた。それに京花も見てる。
「ねぇ巴。もっかいダッシュしよ。」
ってことでまたダッシュする羽目になった。
確かに私もあれを夢だとは思わないし思えない。
今日最後の強化は英語。これまた苦手教科なので眠くなる。
が、ダッシュの為に頑張って起き…て……
………ハッ!!!
やっべウトウトしてた、、、
あでもあと10分で終わるじゃん。
【はーいじゃあちょっと早いけど終わりまーす】
よっしゃ好都合!!!
<ありがとうございましたーー
「京花っ!」
「うんっ!!!」
私たちはドアまで全速力で走った。
そう遠くもない、下手すりゃ4〜5mだけど全力で走った。
ドアに指先が触れる。
それと同時に指をひっかけ、思いっきり横に引いた。
(ガラガラガラガラッ
「あっ……やっぱ…あるじゃん。……京花。」
「うん。…やっぱり……あったね…。」
そう、私たちの目の前にはこないだと同じ、青い実のなった木が生えていた。
(キーンコーンカーンコーン
チャイムがなった。
「ん……?これさ、廊下が移動したってことなら、今ほかのクラスの人とかは私たちのクラスの事見えてんのかな?」
確かに。外からどう見えてるんだろ。
《りんかちゃーん!!》
!?!?!?!?
窓から人が現れた。
え?人が現れた?
私は改めて前を見た。相変わらず目の前には不思議な木が佇んでいる。
「…!?」
京花も目を丸くして窓とドアをキョロキョロしていた。
《おーい京花ーー!!これあんたのでしょー?》
…と急に、京花を呼ぶ声がした。
とりあえず見られちゃまずい、と思って、
ドアを勢いよく閉めた。
幸い今まで近くに人がいた訳でもなかったので、これを見てる人はいない…はず。
京花が用事が済んで戻ってきたので改めて話すことにした。