校外
夏い暑が終わろうとしている…
「じゃあさ、とりあえずコンビニ行こう!コンビニ!」
「お金もってんの?」
「あ」
「まぁぶらぶらするくらいならいいんじゃない?」
「じゃあそうしよう!」
とりあえずコンビニ目指して歩き出した。
コンビニは、校門を出て、横断歩道を渡り、しばらく直線を歩いたあと右に曲がるとある。
「んー…にしてもここの天気、曇ってるしあっちの世界と似てるよn」
急に目の前から京花が消えた。
"転んだ"とかではなく、文字通り"消えた"のだ。
「え!?京花!?」
すぐさま下を見ると、横断歩道の黒いアスファルトの部分から手が出ていて、白線の端っこに指が掛かっていた。
とりあえずパニクった私はその手を掴んで、引っ張った。
すると黒い道路からと京花がにょきにょきと生えてくるように出てきた。
「び、ひっくりした……」
「いや…びっくりしたの私なんだけど…目の前から急に京花が消えるんだもん…」
「私も急に視界が真っ暗になったんだもん。びっくりするよ!!ってかこの道路、黒い部分が液体みたいに柔らかくなってる…」
京花が黒い部分を触りながら言った。
「え、嘘」
私も黒い部分を触った。
いつもの硬い道路だった。
「え!?なんで!?」
京花が1番ビックリしている。
確かに私も液体みたいに柔らかくなっている道路を見た。
なんで私が触ると固くなったんだろうか。
「あれ、硬くなってる」
不思議な道路だな
ふと前を見た。
信号は赤だ。
もしかして。
「まって京花、私たち青信号で渡ったよね?」
「え、うん渡った。」




