友達のいいところ
クリスマスイブですって。
へぇ。
…………へぇ。
光が差す方に向かうに連れてあることに気づいた。
周りは木々だらけのはずだったのに光は綺麗な丸だということに。
……と、いうと、
光がトンネルのような綺麗なまん丸、ということは、何か……硬いというか、形どった人工物で出来ているかもしれないってこと。
とはいえ、どう考えても周りは木と草だらけだし、周りがなにかに覆われているってことはないはず…………
いやまてよ、
そう思って上を見上げた。
上は案の定真っ暗だった。でも、上に何かある訳では無い。なんなら何も無い。上が高すぎるのか。
もしかして、ものすんごい上に天井的な何かがあって、この空間を包み込んだりしてる!?
そんなわけ………あるか。
こんな得体の知れない世界じゃなんでもありだよなぁ。
「ねぇ、巴。今気づいたんだけどさ、今私たちが歩いてる道、めっちゃ道じゃない?」
「何言ってんの?」
いや、マジで何言ってんの?
「いや、こんないかにも森林ッ!!!みたいな森のど真ん中に道があるっていう事がおかしくない?」
「あぁ、確かに……。」
確かに。全然気づかなかった。結構歩いたけど道を歩くのが普通すぎてなんの違和感も持たなかった。
「しかも周りの草とかすごい減ってない?」
おぉ、ほんとだ。
私はずっとぼーっとしてるだけだったから、なんにも気づかなかった。。。
京花がいてくれて良かったぁ……
京花は周りをよく見れる力がある。
私が前髪切ったらおはようより先に言ってくるし。
そういう所はほんと羨ましいしいい所だよなぁ。
まぁ、たまに大事なとこは見えてないんだけど。
ってもしかしてもうすぐ出口だったりする?
「あ、そろそろ出口だよ!!!」
お、ビンゴ。
はぁ、やっと出られるのか。結構かかったかな。
そんなことを思いながら眩しい光のある方へ足を進めた。




