いつも通りの日常
日本には義務教育というものがある。
小、中学校までは必ず学校に行かなければならないのだ。
義務教育を卒業すると、次は高校というものに行くことが多い。
ここでは社会に出た時など、小、中学生よりもよりためになることが多い。気がする。
「次の教科なんだっけ?」
こんなことを言っている私、吉田巴もちゃんと義務教育を受けており、しっかり中学校を卒業して今では華の高校生活を送っている。
「えーっとねー………あ、数学だ」
こいつは山崎京花。
出席番号が私の1個前で、入学当時一番席が後ろで同じ中学のやつと話せないとしょんぼりしてた私に、初めて声をかけてくれた高校最初の友達だ。
「あーまじか。予習やってねぇ」
「それな」
今日は月曜日なのでいつもより何倍もだるい。
「やっと4時間目だよ……」
「んぇーそれー。お腹空いたぁーー。なんか持ってないの?巴。」
「持ってるけど、、、部活で食べようと思ってたし」
「んーーけちぃーー」
「はいはい、分かったよ(笑)(バリッ へい、どーぞ。」
「やったーー!!巴やっさしーい」
「あたしの基準はお菓子で決まるんかい」
高校の特権とも言えるお菓子タイムを我々女子高生は楽しみにしている。
そして人気のお菓子を持ってくることによって人が集まるという女子のマウント争奪戦タイムともいえるので、そのおこぼれを貰おうとしている男子を更に狙っている女子も楽しみにしている。
はぁー女子って怖ぇー
「ん、そう言えばさ、巴。」
「ん?」
「あれ決めた?……あの……あれ」
「あれじゃ分からんよ(笑)」
「あのーーあ、体育の選択のやつ!」
「あーー球技のやつか」
「そーそー」
「サッカーしてみたいけど先生がなぁー」
「それな。近藤先生でしょ?あの先生怖いじゃんかー」
「でしよ?だからバスケ取ろうと思ってる」
「あーうちもそーしよっかなぁー」
なーんてたわいもない話をずっとしていたかった。
いたかったのだ。。。
*****
《はーいじゃあちょっと早いけど終わりまーす》
《きりーつ、きょーつけー、れーい》
「京花、トイレ行こ。」
「いいよ。」
「なっ………なんだ……これ……。」
「どうしたのともっ………は?……なんじゃこりゃぁぁぁ!!」
……ドアを開けたらその先は、知らない世界が広がっていました
……とりあえず早くトイレに行きたいんですが。