異世界遠足物語
近藤玲二は高校2年生ある。新作のゲーム購入のためバイト三昧の毎日である。今もバイト先で仕込みの真最中である。
店長が買い出しのため外に出る、店長不在をいいことに豪華な賄い作る事に決め、冷蔵庫の中身を物色していると、ガサガサ、ガサガサと黒いゴキ○リが、奥の倉庫へ行きG専用の強力殺虫剤を取り、倉庫から出る。
何故か真っ暗な闇の中、電気のスイッチの位置を探すが何もない、諦め取り敢えずポケットのスマホの照明を頼りに周りを見る。
「えっ、何処、洞窟の中」
反響した自分の声が返ってくる。
その時ひんやりとした汗を背後に感じ振り向く、大量のGがそこにいた…しかもサイズ感がおかしい、意を決して殺虫剤噴射。
「プッ、プッシュー」の音と共に吹き付けられたGは光と共に消滅していく。
頭の中に某RPGの音とレベルが上がらましたとメッセージが延々と流れる。
レベルアップの音の中、出口を探し風とスマホの灯りを頼りに歩く事2時間、途中大量のGに3度襲われるが殺虫剤で事なきを得て出口に到着した。
何故か疲れは全くない、「腹減った、喉乾いた、ここは何処なんだ」と大声で叫びながら、足元の石ころを投げる。
そこでまた衝撃の光景を見ることになる、石がぶつかった木が大破したのである。
レベルアップの効果なのだろう、「ステータスオープン」と唱える何も起こらない。次に「メニューオープン」と唱えると目の前にメニュー画面が表示される。
名前:近藤玲二
年齢:17歳
種族:人族
職業:学生
LV:207
HP:286/9999
MP:362/999
STR:255
DEX:255
AGI:236
INT:246
スキル:大噴射、HP回復Ⅰ、MP回復Ⅱ
魔法:
称号:Gキラー、大量虐殺者
MPはあるのに魔法は使えないの事にガッカリしたが、ステータスはチートクラスと一瞬満足するも、現状を思い凹む、メニュー画面にMAPがある事を思いだし、MAPをスクロールさせ街を探すと西に15キロの所にリンゼン村と表示されている。
テンションが上がり、村までスキップしながら向かった。
途中、猪や狼と遭遇したがスキップ無双で20分程で到着してしまった。しかも全く疲れもない。壊れステータスのせいだろう、もはや人間辞めるレベルである。