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最強ロボとの旅は最凶です  作者: こめっこ
6/6

第五話

 朝が来て昨日設置したソーラーパネルの隣にアンテナを取り付ける

ボールを半分に切ってひっくり返したような形だ


 「アンテナ設置してきたよ」

ルーシーに報告

 「ありがとうございます!ルーク様」

 様って呼ばれる器じゃないんだがルーシー曰くそう言うものらしい

まぁ悪い気はしないからいいんだけど

 

 「付近の電波状況をサーチするのに3時間程掛かります、その間訓練プログラムをされては如何でしょうか?」

まだまだ覚えることはあるそうだ

 「そうだね、次は技術系を頼むよ」

ルーシーにそうお願いしコクピットに乗り込み目を閉じた


~~~~2時間後~~~~


 「ルーク様!ルーク様!!」

慌てた様なルーシーの声と共に訓練プログラムが終了する

途中で止めたのではなく終わるタイミングを待ち構えていたようだ

 「救難信号を受信しました!」

 (救難信号?って事は!)

 「ロボットか?それとも戦艦かい!?」

 どちらにせよこの星の人類の希望になりえる存在である

 「コードは救命艇の様ですが私の知っている物と少し違います」

ルーシーの知識も7000年前の物だ無理もない


 「それで歩いて行ける範囲だといいんだけど」

現状移動手段が無い、馬でも居ればまた違うだろうけど

「それなら大丈夫です!」

ルーシーは自信たっぷりにビシッ!っと効果音を付けて左手で上を指差し

「衛星軌道上です!」

右手で敬礼した


・・・・・・・はぁ?


「それでその救命艇をどうするのさ、遠隔操作で降ろしたり出来るの?」

言いながらさっき覚えた技術的な知識が否定する、救命艇は自由落下での大気圏に突入に耐えれないし高出力な反重力エンジンを積んでいない

「ルーク様惜しいです!遠隔操作で乗り込みます!」


宇宙船の救命艇は救助されるまでに何年掛かるか分からない

その為救助に応答する為の共通コードさえ知っていれば遠隔操作も船の設備も使える

今回は救命艇のテレポーターという転移装置を使うそうだ


「まもなく転送範囲内に入ります、準備をお願いします」

救命艇のテレポーターはその用途からか転送出来る範囲が狭い

宇宙の海から惑星に上陸出来る範囲がギリギリらしい なので地上から乗り込む場合は真上に来るまで待つ必要がある

2時間程で一周らしい 俺の訓練プログラムが終った時には既に通り過ぎていたらしく2時間近く待っていた


 「やっと来たか、自分が宇宙に行けるなんて興奮するよ」

ルークは返事をしつつ緊急避難装備を展開する

このスーツは色々な環境にある程度順応出来る様になっている装備らしい

とはいえ宇宙環境はデフォルトらしく汎用宇宙服並の性能はあるそうだ

 『緊急避難装備を展開します』

 昨日聞いた声だがこの無機質な音声がちょっと懐かしい 

色々あったからなぁっと思いつつ身を委ねる


 岩穴から出たルークにスーツのモニターに移す出されたルーシー【小さくなって目の前にいるルーシー】が注意事項を繰り返す

 「一度乗船すると最低でも2時間は戻れません、救命艇の診断プログラムでは異常無しとの事ですがこちらの移動手段が無い以上 艇に何かあれば2重遭難になる恐れもあります」

戻って来れないのはシャレにならない

 「乗船後15分程でMT917とのリンクが切れます、その為私の演算能力がスーツ依存になり低下します」

何かあれば自分で何とかしてねって事だ

 「正直怖いけど大丈夫、さぁ行こう!」

ワクワクが止まらないんだ


 「実行命令を受諾しました、軌道衛星上の救命艇にリンク 成功しました

転移装置起動 転送レーザー照射・・・」

目の前が真っ白になり浮遊感を感じる 

視界が戻った時にはルークは鉄の壁に囲われた部屋にいた

 「これが無重力・・・」

ルークは体が羽の様に軽くなっているのを感じた、宙に浮かないのはスーツの足裏が床に磁力で接着しているからだ

 

 「ルーク様コクピットに急ぎましょう」

ルーシーが急がせるのはリンクが切れる前にこの船の詳細情報を手に入れる為だ

 「分かった」

ルーシーに道案内をしてもらい急ぎ足で移動するも片足を床に残して歩く為思う様に進まない

幸いコクピットまでは近く3分程で到着する


 「すごい・・・」

 半球体のガラスに囲まれた部屋だった 中央のコンソールまで移動する

ルークの目の前には満天の星空・・・いや満天の大地だろうか

眼下には大量の星 上を見上げるとルークが生まれ育った【惑星シリオン】


 「ルーク様右のソケットにコードを接続して下さい」

 「そうだった、ごめん」

ルークは腰の位置からコードを取り出し先端のプラグをコンソールに差し込む

ルーシーが作業している間ルークは再び宇宙に目を奪われていた


~~~5分後~~~


 「解析完了しました この船は補給艦カミジョウの救命艇です

航海記録によれば発艦7052年と155日前 搭乗者はミサキ・ハマダ一名です」

 約7000年分のログ読むのに時間掛かっちゃいましたっとルーシーは汗を拭う振りをする

 「7000年前というとルーシーと余り変わらないな」

宇宙か岩の中か

どっちかって言うと宇宙がいいなぁ等と不謹慎な事を考えていると

 「ミサキ・ハマダのコールドスリープを解除しますか?」

ルーシーから爆弾発言が来た

今回の投稿はここまでです

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