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最強ロボとの旅は最凶です  作者: こめっこ
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第三話

 憑依獣一匹を倒し二匹に傷を負わせたルークは興奮していた


 ルークの視線の先には頭を殴られフラフラと立ち上がる憑依獣

ルークは一気に距離を詰め木剣を振るうが警戒した獣には当たらない

バックステップしながらルークから距離を取り攻撃をかわしていく


 力に興奮し逃げる憑依獣を追い木剣を振るうルークにルーシーが話しかける

 「ボイドミストが集まっています早期討伐を推奨します」

 しかし興奮したルークの耳には届かず憑依獣が一回り大きくなったのにも気が付かなかった


 ルークが木剣を振り切った隙を突き憑依獣が飛び込み前足を振るう

 「ぐあ!」

 大きくなり力が上がった憑依獣の攻撃によりルークの体は薙ぎ倒される

痛みで興奮していたルークの頭が覚める、そのルークの視界に牙を剥き飛び掛かって来る憑依獣の姿

 「う”おお!」

 必死で回転し前足と牙の連続攻撃を避け回転の力を使い立ち上がりバックステップで距離をとる


 憑依獣は追撃してこない力が上がってもルークを警戒しているのだろう


 「コスモイーターが死ぬとボイドミストが近くの個体に移動します、近くの個体がコスモイーターだと増幅します」

 「そういう事は早く言ってくれ・・・」

 お互い警戒し動かない状態が続く


 そんな中

 「このコスモイーターの分析が完了しました核包の位置を表示します」

 ルーシーがいつもの調子で報告してくると目の前の憑依獣のお腹部分が赤く光る

 「表示された部分に核包があります、核包の破壊がコスモイーターの弱点であり同時にスーツのエネルギー供給にもなります」

 取り合えずあそこを攻撃しろと言いたいのは分かった

 「ルーシー 作戦を立てよう」


 時間にすると数分だろうか睨み合っていると痺れを切らした憑依獣が向かって来た

右前足がすくい上げる様に振られる

あえて接近し左に避けそのまま憑依獣から逃げ出した


 獣の瞬発力やスピードに勝てるはずもなく数秒でルークに追いつく

憑依獣がルークに飛び掛かった瞬間「いまです!」ルーシーの合図が飛ぶ

ルークは一気に向きを変え空中に居る憑依獣の腹の下に飛び込み赤い点めがけて木剣を突き刺した

憑依獣は飛び掛かる勢いそのままにお腹から後ろ脚まで切り裂かれ頭から地面に激突し息絶えた

 

 ルークは残りの憑依獣を確認する 最初に足を切り落としたやつだ

いま倒した憑依獣から湧き出した黒い霧が最後の憑依獣に集まっていく

『ボコ ボコ』っという音と共に変化が始まる 切り落とした足も復元が始まっていた


 「うえぇ」

 ルークが気持ち悪そうにその様子を見つめる

無理もないもう狼の原型は輪郭程度である黒く染まり爛れた様な足と顔、高さ3メートル 全長は5メートル以上

完全な化け物だ


 「準備できました腕を目標に向けてください」

ルーシーの指示通り憑依獣に空いてる左手を向けるルーク

ルークの目の前 憑依獣の両サイドに〔 〕の様な表示が出る

 「撃て!」

 打合せ通りにルークはキーワードを叫ぶ

 『バシューゥ』

 真っ白な光がルークの腕から憑依獣のに向けて発射される

想像もしていなかった現象にルークは驚き目を閉じた


 一瞬の後目を開けたルークの目の前には憑依獣は居なくなっておりその場所はルークから直線 状に伸びたえぐられた溝があった


 慌てて憑依獣を探そうと周囲を確認するルークに

 「殲滅を確認しました、引き続きMT917の・・・」

 「待て、最後の憑依獣は何処へ行ったんだ!?」

 当たり前の様に坦々と話すルーシーの言葉を遮る

 「量子砲のエネルギーに耐えれなかったようですね、分子レベルまで分解されました」

 すこしドヤ顔でルーシーが答える

 

 「倒したのか・・・」

 ルークは『ドサ』っとそのまま後ろ向きに倒れ込み地面に寝そべる

 「精神的な疲労を確認しました、休息を食事 出来れば娯楽をお勧めします」

 「そうだな・・・」

 色々突っ込みたいこともあるが後にしよう

 

 ルーシーと考えた作戦は 二匹目の憑依獣を三匹目の近くまで誘導し核包を破壊し倒す

距離は量子砲の射程圏内 30メートルは行けるらしいが余裕を見て20メートルまで近づいた

二匹目の核包を破壊して得られたエネルギーを使って変態中で動きが止まっている三匹目に量子砲を打ち込む 

 (上手く行ってよかった)

 ルーシー曰く不通に戦っても余裕だとの事だったが更にデカくなる三匹目の事を怖がる俺に量子砲を使う代案を出してくれたのだ


 自分の荷物を広い穴の方に歩くルークに待ったが掛かる

 「すいません核包の回収をお願いしたいのですが・・・」

 最初に倒した憑依獣の分だ 他の二匹の分は破壊されている

 「分かった」

 穴の入り口横に倒れている獣に近づき腹を切り裂き手を突っ込む

小さな固い感触があったので掴み取り出した


 「こんなに小さいのか」

 取り出した物は赤く小指の先程の大きさだった

 「脅威度1ですから」

 当然ですとばかりに返事をするルーシー

 (この小さい粒であの威力なのか)

 二人?の思う部分にはかなりズレがあった

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