閑話 エルベリアにディベロップメントしに行きました2
ベリアル「いつもありがとうございます。ん、更新早いねぇ」
リル「ある程度書けてたからよね」
ベリアル「そうみたいだけどね・・・」
リル「まぁ、前科があるから確かに早いわよね。ただ、この次はどのなのかしら?」
ベリアル「ワッハッハッ・・・という事だね」
リル「・・・察したわ」
ベリアル「でさぁ、今日はエライ天気だよね」
リル「ヘボ作者は南関東に住んでるんだけど、場所に拠り最高気温が20℃を超えた場所もあるらしいわね」
ベリアル「あの時ヘボ作者はまさかねって感じで、話し半分で言ってたけど、まさかだよね。で翌日は冬の寒さに逆戻りとか」
リル「笑うしかないわよね」
ベリアル「リルは大丈夫?風邪とか」
リル「ひいてる余裕は無いわよ。で、今回はメアラの話しね」
ベリアル「だね。それではどうぞ」
7月8日 エルベリア首都レバオラ
「閣下。ガレッゼレルが落ちた様です」
「フム・・・」
リル様からの通信に由れば、どうやらガレッゼレル市民が軍事政権に対して武装蜂起したらしく、その後、突入しようとしていたこちら側は、急遽予定を変更して野戦砲の空砲を撃たせつつ、バルストック率いる歩兵4個師団と、タレザ率いる騎兵5個旅団合わせて48,000がその間隙を縫って市内に雪崩れ込み、主要施設を占拠、王宮て監禁されているラナバルラント国王ナバテヨ三世の身柄を確保、軍政局軍が市外に撤退した後、武装蜂起した市民を率いるエミル・ハーバスと協議し、数日後を目処にハーバスを政権首班とする臨時政権を立ち上げる事にしたらしい。
「バセレイル。リル様には今月末頃迄にはそちらに向かう。と伝えて下さい」
「承知致しました」
・・・これは、出来るだけ早急に終わらす為に、強行軍になりそうですね。
7月12日 東部河川付近に在る小高い丘
フム。
標高的には5セルも無いけど、周りは平原が広がっているので、無駄に見晴らしが良いですね。
陣地を構築するなら絶好な場所。
しかし、今有るのは射程が凡そ1,000セル程の山砲を各大隊に10門ずつしか有りません。
この丘から向こう岸迄の距離は推定2,000セル程。
全然届きませんので、射程が2,400セル程ある140mm野戦砲を10門程手配した方がいいですね。
「閣下。測量の結果、川幅は凡そ1,900セル程あります」
・・・かなり広いですね。
確かにこれだけ川幅か有るならば、この世界の技術レベル的に架橋するのは不可能ですから、橋がどこにも見当たらないのは当然と言えますね。
「バセレイル。この丘に5,000の兵士が籠れる陣地を構築する様手配して下さい」
「それでどのような感じになりますか?」
「幸い、この丘は凡そ楕円形ですので、高さ毎に三段に丘を囲む様な感じにして下さい。コンクリートは本国からの輸送となりますから難しいので、街道開発中の例の森林の木材を全て買い上げて構いません」
しかし、兵站に難が有りますね。
今は、兵士が3,000しか居ませんので、辛うじて補給が間に合っていますが、わたしの想定では、歩兵2個大隊に補給中隊と衛生中隊、通信中隊からなる歩兵旅団を7旅団計19,250名必要と思われる為、補給物資の輸送が現状では間に合わないので、鉄道の敷設が必須になりますから、こちらも手配が必要になって来ますね。
7月16日 南部沿岸の漁村
今度は、海の無いザルヘルバ王国が海軍の創設をする為の拠点となりそうな漁村に来ている。
ホント、乾ドックはおろか港すら無い状況なので、先ずは浮き桟橋を設置して仮設の港湾施設をつくり、最低限小型船を停泊出来る様にしないといけませんね。
村人の話しでは、船自体は頻繁でないにしろ来ているので、港が出来て利便性が上がれば、外国の交易船が来る頻度も上がるでしょうね。
・・・ここにも鉄道を延伸しないといけませんので、我が国からの持ち出しがエライ額になりそうですね。
当然、整備する港とその周辺を30年間租借する許可は得ているので港が出来たら、ザルヘルバ王国の海軍を創設したいものですね。
まぁ、ザルヘルバ王国は海に面していませんが、輸送路として航行出来る湖が在りますので、5,000トンクラスの輸送船の建造技術は有りますから、1,000トンクラスの武装艦の建造から位なら始めれそうですね。
外洋の航行も視野に入れるなら、現在主要我が国で主要とされているリベットではなく溶接で繋ぎ合わせれる様に、技術改革をして行かねばなりません。
尤も、ドックが在りませんけどね・・・
「閣下。中古船の購入から始められてはいかがですか?」
確かにそうですね・・・わたしとした事が新造船にばかり気をやられて、中古船の存在をすっかり失念していました。
バセレイルには感謝をしないといけませんね。
「ありがとうバセレイル。それでは、その様に手配をお願いします」
「承知いたしました」
「ところで、海軍の指揮を任せられる人材は確保出来そうですか?」
「我が国は湖が在るとは言え内陸国ですし、エルベリアにはそもそも海軍自体在りませんでしたから、難航しそうですね・・・まぁ、何とかやっておきます」
「頼みますね」
ホント、バセレイルは優秀な副官ですね。
些事を任せられるから、重要案件に思考のルーチンを大きく割ける事が出来るので、助かりますね。
・・・海軍以外には用はなさそうですね。
海底油田も無くはありませんが調査技術すら有りませんから・・・いや、塩が有りますね。
ザルヘルバ王国は内陸国故に塩の価格が結構高いですから、庶民の生活が少しでも楽になりますし、戦略物資ともなりますので、早期に精製工場を作りたいです。
サラさんには是非とも開発資金を融通して貰いたい所ですが、なにぶん戦時中ですし多くは回せないでしょうから、優先順位を付けないといけませんのが苦々しいですね。
エルベリアは安全保障的にまだ大丈夫ですから、先ずは製塩から手を着けましょう。
現時点では、ラナバルラント問題が有りますし、残日数から考えてもこれ位で切り上げないといけませんね。
ベリアル「ここまでありがとうございます。誤字、脱字などありましたらよろしくお願いします。で、どうなの?」
リル「塩の値段が安くなり始めたって聞いたわよ。実際、ラナバルラントも内陸国だから塩の質が上がるのはいい事よね」
ベリアル「ボクは塩を効かすは派じゃなくて、出汁を効かす派だからあまり気にならないよ」
リル「えっ!?そんな食材あんの?」
ベリアル「メアラが色々作ってたよ。干し椎茸っぽいのや鰹節っぽいのとかね」
リル「ああ、そう言えば椎茸っぽいキノコは有ったわね失念してたわ。それで、鰹節っぽいのというのは?」
ベリアル「湖から獲れた魚を使ってだよ。そう言えば雑魚で煮干しも作ってたなぁ」
リル「でも日本と違うから苦労したんじゃないの?」
ベリアル「メアラ曰く大したこと無いって」
リル「まぁ、メアラは料理関係に関しては右に出る者無し。という位の腕前だからね。メアラの料理食べた後、自分で作ったの食べると、作り慣れてる料理でも不味く感じるもの」
ベリアル「同感。話しが脱線したけど次は何だっけ?」
リル「条約締結後から、軍政局軍の侵攻する前迄の話しって聞いてるわ」
ベリアル「まぁ、昨日の今日の更新だから開きそうだね」
リル「そうねぇ」
ベリアル「それでは今後とも、辺境領リネルメ興隆記をよろしくお願いします」
リル「気長に待っててくれたら嬉しいわ」




