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辺境領リネルメ興隆記  作者: 常世神命
六章 軍靴暗雲
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八話 王位を禅譲されました

セフェラ「アンハッp(モゴモゴ)」

ベリアル「ちょっwもうそろそろ2月だよ。今さらそのネタは無いよ」

セフェラ「(ムグムグ)」

ベリアル「あっ!」

セフェラ「プハァ。ベリアル。鼻まで塞いじゃ苦しいよ」

ベリアル「ごめんねセフェラ」(テヘペロ)

セフェラ「兎も角、読者の皆様におかれましては、更新に時間が掛かり申し訳ありません」

ベリアル「まぁ、13日には上がってたけど、追加するかどうか悩んでたんだよね」

セフェラ「文字数が1,400弱だからねぇ。でも追加話しは別物になっちゃうから、それで悩んでた」

ベリアル「ああ、前に一話が短いって言われてたもんね」

セフェラ「アチキの筆が遅いというのはあるけど、その事が遅れに関してかなりのウェイトを占めているのは確かだね。それが無ければ、月に2、3更新出来るよ」

ベリアル「僕から見たら、ネタがねぇ・・・じゃないの?」

セフェラ「ハイ。それでは、八話、禅譲されましたをどうぞ」

ベリアル「逃げたな」


宰相閣下の寝室を退室してからは、妃殿下の安否を確認した後、妃殿下を国王代理として、現在空位である王位の禅譲を受ける為に、取り急ぎ王宮に向かった。


宰相府から王宮までは、徒歩でも四半刻(約30分)も掛からないのだが、この混乱する最中(さなか)、当然時間も掛かってしまうのは仕方の無い事なのだが、少しの時間も惜しくて、気だけが逸ってしまう。


王宮に到着する事はしたのだが、ここでも守衛の兵士に止められ、身分を証明する為に、印章と閣下からの手紙を渡す。


しばらくすると、白髪で身なりを正した初老位の感じの方が出て来た。


「はじめましてリネルメ卿。私は、この王宮で侍従長を務めさせて頂いております、グエルデルと申します。王妃様がお待ちになっておりますので、ご案内致します」

そう侍従長は言うと、印章をあたしに返し向き直ると、侍従長はどこかに向かい始め、あたし達はそれに付いて行く。





しばらくすると、侍従長はとある、高さ3セル、幅が2セル有る大きな扉の前で止まる。


「この扉の中が謁見の間にございます」

侍従長はそう言うと、その重そうな扉をひとりで開ける。


中に入ると、一面に敷き詰められた真っ赤な絨毯のその中央が、いくらか高くなっており、そこに高さが1セル(約1m)位で、豪華且つ精巧な装飾が施された、玉座と呼ぶに相応しい椅子が在った。


その傍らに、質素な作りの椅子に女性が座っていた。

この方が妃殿下だろう。

もちろん、あたしは初対面であり、陛下ですら一回しかお会いした事が無い。


「来ましたか」

妃殿下は、夫である国王陛下が身罷り、その哀しみが癒えぬ内に、この王都の騒乱。

そのご心痛いかばかりか。

それでも妃殿下は、毅然とした態度、凜とした声でそう言う。


「リルーエット・リネルメ。只今罷り越してございます」


「用件は聞いていますね?」


「宰相閣下から伺っております」


「それでは早速執り行いましょう」

妃殿下はそう言うと、傍らの小さな机の上に有る王冠を手に取る。

あたしは、妃殿下の前に(ひざまず)き、(こうべ)を垂れる。

妃殿下は、御言宜の様な言葉を呟くと、それをあたしの頭の上に乗せた。


「略式では有るが、これにてザルヘルバ王家から、リネルメ家への禅譲の儀は終わります・・・わたくしは疲れました」

妃殿下・・・リーシャル殿下はそう言うと、玉座の隣に有る椅子に座り一息吐く。


(運命の悪戯か、とうとうあたしが国王になってしまったな)

あたしは天を仰ぐ。


「リーシャル殿下におかれましては、今後王宮から退いてどこかで静養なされた方がよろしいかと具申します」


「貴女。名を何と申す」


「リルーエット陛下にお仕えして、辺境領の内政を執り仕切っております、メアラ・サスタカーンにございますわ」


「そう。貴女がね・・・分かったわ。どこへなりと連れて行きなさい」


「それでは、ゾアレという町に屋敷をご用意させて頂いておりますので、これから配下の者に案内させましょう」

メアラはそう言うと、リーシャル殿下の手を取り、あたし達は城を侍従長らに任せて下城し、その足で城外のティア達と合流する事になる。


その後、リーシャルは、ゾアレリゾートに在る、離れのひとつに住まう事になるのだが、ゾアレリゾートの温泉施設に感銘を受け、以後40年以上長生きをして107才で亡くなるまで、国内はおろか国外の温泉の発見・開発に力を注ぎ、後世で温泉の母として讃えられるのは別の話し。 





メアラ「ここまでありがとうございます。誤字、脱字などありましたらよろしくお願いします。さて、我が君はベリアルと反省会の最中ですね。ですので、後書きは僭越ながらわたくしが務めさせて頂きます。リル様は、王位を禅譲されましたが、問題はこれからですね。保守派貴族は混乱していますが、そのほとんどは健在ですし、何より、王都をこのままにして領地に帰るのも、上手くありません。次話はその辺りの事ですかね。それでは今後とも、辺境領リネルメ興隆記をよろしくお願いします」

リル「ブクマや評価してくれたら嬉しいな」

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