七話 王都は荒れていました2
ベリアル「いつもありがとうございます・・・ハイ。皆さんお待たせ致しました・・・あーヘボ作者は諸事情に因り出て来ません・・・ってか、少しは反省した方が良くない?」
リル「まあ、あたしもそう思わなくもないけど・・・世間はX'mas。あたしはシングルベルでクルシミマス・・・」
ベリアル「うわぁ・・・(何か地雷踏んだつもり無いのに、これは堪らないねぇ)」
タレザ「リル様には私が居ります!」
ベリアル「(これだから百合脳は・・・)ほらほら、メアラが美味しい料理作って待ってるから行こうよ」
リル「・・・そうね」
ベリアル「兎に角、八話王都は荒れていました2をどうぞ」(苦笑)
翌日、追い縋ろうとする兵士を何とか説得して、城内に入城したら、そこは地獄の様だった。
至る所に死体が転がり、生者も生気は無く道端の壁に寄りかかり、皆一様に目が虚ろであり、周りからは怨嗟の声が聞こえて来る。
町の様子は、あちらこちらで煙りが上がっており、それも炊事の煙りでない事が、今が四つ刻である事から分かる。
メインストリート沿いの商店などは、どこも破壊されており、営業出来る状態ではないのが分かる。
「想像以上に酷いわねぇ。ルシフェル。疫病とかの可能性は?」
「それは否めないが、どうやらそれ以外の原因が有る様だ」
「それ以外?」
「恐らく、大半の死者は飢餓に因る物でしょう」
「後は、恐らく商店の様子から、暴徒化した民衆の犠牲者だろうねぇ」
「という事は、門番が居ないのも?」
「それが原因である可能性が有ります。恐らく王宮に向かったのでしょう」
メアラは、現状から推測してそう結論付ける。
『やれやれ。心配で来て見れば、酷い有り様じゃのう』
『そうですね。これが、かつては栄華を誇った都の面影は全くありませんね』
何やら声がすると思ったら、しばらく姿を見せなかった、ウィンネとレフィーナが顔を見せたのだ。
「久しぶりねぇふたり共。しばらく顔を見なかったけど、どうしたのかしら?」
あたしがそう言うと、ウィンネは目を細め、険しい顔をする。
『端的に言うと、いろいろ有ったのじゃ』
『ウィンネ。端折り過ぎですよ・・・つい最近まで、水霊族の族長の継承式が行われていたのですよ。式自体300年ぶりの事で、知らない世代が多くて難儀しましたよ』
「ん?何で風の精霊のレフィが大変な思いをしているの?」
『ええ、わたくしも一応一部族ではありますが、風霊族の族長ですので、ご協力致したのですよ』
『何を言うか。そなたとて、173部族在る風霊族の主ではないか』
『あんなのはやりたい者にやらせて置けば良いのですよ。正直、リル様とご一緒する時間が、無くなってしまうので嫌です』
『まぁ、妾はその様な事は関係無いのじゃがの』
『貴女の部下の気持ちが分かります。兎に角、この世界で例えると、村長の継承式の様な物です』
『そこに、継承の儀式で妾がそれを授ける項目が有るとか・・・そんな事は、事後承諾で良いではないか』
レフィーナが補足すると、そのあと、ウィンネがそう愚痴る。
『兎に角。わたくし達も付いて行きます』
「それは助かるわね」
それから、一刻の時間を要した後に、宰相閣下の住居兼仕事場である、宰相府の建物に到着する。
「ここは宰相府である。許可無き者は立ち去れ」
守衛はそうあたし達に言い放つ。
「守衛さん。私は、リルーエット・リネルメ。リゼルア辺境領の領主よ。ライデル閣下にお取り次ぎして貰えないかしら?あとこれが領主の印章ですわ」
あたしはそう言うと、守衛に対して持っていた印章を見せる。
「・・・確かに本物の様だな。これから閣下に伺って来るので、暫し待て」
隊長格の守衛はそう言うと、屋敷の中に入って行く。
少しすると、別の守衛が中から出てこちらに来た。
「お待たせ致しました。どうぞお入り下さい。何分非常時な故、ご容赦ください」
その守衛は門をあけると、そう言って、申し訳なさそうに頭をさげる。
「このような事態ですし、そちらも任務なのですから仕方ありませんわ。お気になさらず居て下さいまし」
あたしがそう返すと、その守衛は、あたし達を屋敷の中に案内する。
屋敷に入り、宰相閣下の執務室ではなく、寝室に通される。
そこで見た宰相閣下は、ひどく窶れ、あの時の面影がまるでない。
「閣下失礼致しますわ。お加減は・・・とても悪そうですわね。よろしければ、医者を連れて来ておりますので、診察させて貰えませんか?」
「ウム。何人もの医者に診て貰ったが、原因は判らず仕舞いじゃ・・・多分判らぬと思うぞ。それで良ければ構わぬぞ」
「・・・・・・・・・ん・・・やっぱり癌だねぇ。胃癌だよ」
地球の様な、検査の機械等も無いのに、ルシフェルはそう告げる。
「医者殿。その胃癌というのは治る物かな?」
「外科的手術に依り、無事病巣を摘出出来ても、転移の可能性は否めないし、尤も、その手術自体出来ない」
「ルシフェル。どうして出来ないの?」
「血だよ血。輸血用の血液が無いんだよ。手術の際の出血の量がどれくらいになるか、あたしにも読めないから、危なくて手が付けられないよ。まぁ、癌自体は初期を抜けない位だから、あたしが調合した薬を飲んで貰うしかないねぇ」
そうルシフェルは渋い顔をする。
「・・・そうか、治らぬのか」
閣下は落胆する。
「しかし、何もしなければ余命一年有るかどうかだけど、個人差は有るが、三年、或いは五年という事も有るし、この薬を飲んでいれば、他所に転移する可能性を、最小限に抑える事が出来る。そう悲観なさんな・・・とりあえず二週間分。一日三回、空腹時に服用する事。目安は、朝食と昼食の間と、昼食と晩飯の間。あと就寝前に服用すればいいよ」
ルシフェルは、自分のアイテムボックスから薬を取り出し閣下に渡すと、そう説明する。
「この薬を飲めば、多少なりとも儂の寿命が伸びるのじゃな?それならそう悲観したものでもないな」
「酷い状況の様ですわね」
「全く。儂がこんな体でなければ、この様な有り様になっておらなんだが・・・」
「仕方ありませんわ。閣下は病で床に伏せっておいででしたのですから」
「ウム。陛下が崩御あそばされてから、このかた悪い事ばかりだ」
ライデル閣下はそう言うと、一息つく。
「質問よろしいですか?」
「構わぬ」
「現在。国王の座は空席となっております。このままの状態が続くのは、いろいろと良くないので、早急に解決したいのですが、この場合、妃殿下が即位するのが筋なのでしょうか?」
少しして、メアラは閣下に対して質問をする。
「その件か・・・・・・殿下は・・・殿下はお就きにならぬだろう」
「そうなると・・・御子は居られるのでしょうか?」
「居たのだが、リルーエット殿の父君が亡くなられた時の流行り病の時に、亡くなられたのだよ。しかも、親戚は居ないので、陛下の血縁の方は、現時点では妃殿下のみになるが、ほかにやり様が無い訳ではない」
「それはどの様な方法でしょうか?」
「簡単な事だ。妃殿下に国王を代行して貰い、禅譲して貰う事だ」
「えっ!わたしがですか?」
「そういう事になるな」
想定外の事態にあたしは驚くも、閣下は大した事は無い様な口調で答える。
「現状。保守派の貴族供には、この事態を乗り切れる者は居らぬ。なら、お主が即位するしかなかろう・・・妃殿下には、話しは通しておるから、後の事はよろしく頼む」
どうやら、あたしがザルヘルバ王国国王に成るのは、決定事項らしい。
後の事は・・・とか言ったって、現状だと、内戦に突入する未来しか想像出来ないわよ。
アイコンタクトでメアラに水を向けてみるも、諦めて下さいと言わんばかりに頭を左右に振る。
「・・・分かりました。非才の身ではありますが、務めさせて頂きます」
「ウム。頼んだぞ」
閣下は休む事になり、あたし達は閣下の寝室から退室する。
「えらい事になったわね」
「是非もなしです。先ずは、早急に王宮に向かいましょう。妃殿下から王位の禅譲を受けてからは、王都の混乱を可及的速やかに収拾せねばなりません。兎に角、王宮に向かいましょう。全てはそれからです」
「そうね。急ぎましょう」
こうしてあたし達は、王宮に急いで向かう事になった。
ベリアル「ここまでありがとうございます。誤字、脱字など有りましたらよろしくお願いします・・・ハァ・・・やっと静かになった」
ルシフェル「前世でも、今世でも、浮いた話しひとつ無いみたいだし、仕方ないんじゃないのかい?」
ベリアル「まぁ、そうだけど、絡まれるこっちは堪らないよ」
ルシフェル「違い無いねぇ」
ベリアル「えーと、年内の更新は出来るかどうか確約出来ない・・・って、いくら何でも少ないよねぇ」
ルシフェル「それで?次話は、王位を禅譲されました・・・と有るけど、リルは国王様になっちゃうのかい?」
ベリアル「僕の持ってる書きかけの資料だと、そんな感じだね」
ルシフェル「国内貴族・・・この場合は、貴族と言うより、代官という感じもするねぇ」
ベリアル「基本的に、ザルヘルバ王国の国土は全て王家の持ち物で、各貴族は国王から任命され、その任地を運営する責を負うけど、領内の事に関しては、決められた金額の・・・この場合上納金だね。それさえ納めれば、国法に反しない限り自由裁量で治める事が出来る・・・って何かいろいろ混ざった感じだねぇ。それで、貴族は領地の数しか居らず、議会の議員も兼ねている・・・という事は、内戦は必至だね」
ルシフェル「リルにそれが出来たとはいえ、ほぼ宰相の独断だからねぇ。貴族の過半数を占めている保守派が黙っちゃいないわな」
ベリアル「次章のタイトルは【王国内戦】で決まりだね」
ルシフェル「ラナバルラントの方を、片付けるつもりで王都に来て見れば、王位を禅譲された上に、これから起こり得る内戦を収めないといけないとか、リルも大変だねぇ。主力はデンフー丘の更に先で陣を張っているんだからねぇ」
ベリアル「軍のナンバー2のタレザや僕もそこに居る訳だし、内戦を収めるのは、一筋縄にはいかないよねぇ・・・ま、ま、この章もまだ終わってないし、この話しはここまでかな?・・・えーと、それでは、今後とも、新米辺境領主リルーエットの、異世界奮闘記をよろしくお願いします」
ルシフェル「あー、ブクマや評価を頂ければ助かるな」
ベリアル「そうそう、近日、タイトル変更するって。何でも独自性が無いって・・・更新も儘ならないのに何言ってんだか・・・・・・それでは皆さん、またね♪」




