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辺境領リネルメ興隆記  作者: 常世神命
六章 軍靴暗雲
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五話 王都に逝きました

セフェラ「いつもありがとうございます」

リル「長かったわね。というより先々週には書き上がっていたじゃない。なんで更新しなかったの?」

セフェラ「何話かストックして、一周年に連日更新しようかと思ってたけど、あえなく挫折しました」

リル「あんたには、どだい無理な話しなんだから週一更新でいいのよ・・・ちなみに、ストックは?」

セフェラ「次話が途中」

リル「ストックが無いのと一緒じゃないのよ。ちなみに、サブタイの字間違ってない?」

セフェラ「あれでいいんだよ」

リル「何かのフラグね?・・・嫌な予感しかしないわ。それでは、五話、王都に逝きましたをどうぞ」

「今、戻ったわよ」

あたしは屋敷の玄関の扉を開け中に入る。


「お帰りなさいませお嬢様」

セバスチャンが恭しく頭を下げる。

「食事の用意は出来てる?」


「マチルダめが今か今かと待っております」


「そう。それと、今からで悪いけど、メアラとルシフェルを呼んで貰えるかしら?」


「おふた方は、半刻前より食堂でお待ちなさっています」


(・・・何!?もう準備万端って訳ね。セバスチャンがいくら有能でもここまでは無理ね。やっぱりメアラか・・・流石ね)


「分かったわ。それでは食堂に向かうわ・・・ティアも飛び続けてお腹空いたでしょ?」


「もう腹ペコだよ。でも私の分有るかな?」


「それに関しましては、ハーゲティア様の分もご用意しております」


「それは良かった。マチルダさんにお礼言っとかなきゃ」


「そうして頂けるとマチルダめも喜びます」





あたしとティアは、食堂に入って行くと、メアラとルシフェルが待ち構えていた。


「リル様。お早いお帰りで」

メアラは微笑みながらそう言う。


「挨拶はいいから、食事にするぞ食事に」

ルシフェルは、もう待てません。という少し不機嫌な感じに言う。


「リル様。今後いかがなさいますか?」

食事が始まると、メアラがあたしに言って来た。


「そうねぇ。メアラも情報を集めている様だけど、やっぱり王都に行ってみた方が良いと思うの」


「フム。それで、その後どうするおつもりですか?」

メアラは、微笑みながら値踏みする様な感じであたしを見る。


「それからは、恐らく治安の悪化が懸念されるから、治安の回復に努める。もっとも事前に宰相閣下の許可は頂くわよ。それと王妃様を国家元首として据える様進言するわ・・・そうそう、ラナバルラントへの侵攻の許可を取り付けたいわね。まぁそれには王妃様の擁立が先でしょうけどね」


「リル様。中々ですね。分かりました、概ねその方針で細かい所はこちらで補足しておきます。それで、いかほど出しますか?」

メアラは、満足気な顔をしてそう答える。


「逆に聞くけど、どれだけ出せるの?」


「ゲーベル兵が100騎、ミニエー銃兵が500人で、銃を持たない歩兵・・・この場合は槍兵ですね、これは一万迄出せます」

あたしが逆に聞き返すと、メアラはそう答える。


「・・・ゲーベル兵とミニエー銃兵は全て連れて行くとしても、王都自体にも守備兵や警備兵は居る訳だし、槍兵は一万も要らないわね・・・二千も有ればいいかしらね・・・ジュースのおかわり頂戴」


「それより、あたしはどうするんだい?」

ルシフェルが話しに割って入って来る。


「ルシフェル。貴女には、宰相閣下と王妃殿下の健康状態を診て欲しいのよ」


「おぅおぅ了解。おっ!やっぱメアラの料理は旨いわ」

そう言うとルシフェルは照り焼きにした豚のロース肉を頬張る。


「出兵数は概ねそれでよろしいかと・・・それは自信作よ」

リルの提案にメアラは満足気な顔をして頷く。


「そうですわリル様。先日・・・二日前ですか、旋盤の作製に成功しましたわ」

メアラは唐突にそう報告する。


(えっ?旋盤?・・・今、文明的には中世よね・・・強弁かも知れないけど。兎に角、四圃制とかの導入は有るけど、さすがに旋盤は無いわよ・・・木製の物ならあるかしら?)


「その旋盤は木製よねぇ?」

あたしは恐る恐る聞いてみる。


「いいえ。送り台付きの総金属製ですわ」

メアラは、あたしの問いにそう答える。


(あ、有り得ないわ。木製の工作機械なら中世にも、という話しは聞いた事は有るけど総金属製よ・・・とうとうリゼルアに産業革命が起きるのね)

あたしはそう思うと共に、これから起き得る事に覚悟を決めた。





翌日、三つ刻に召集を掛けて、昼六つ刻には集合が完了したので、いよいよ王都に向けて出発する事になった。


編成は、諸事情有り昨日夕食時に話していた事とは違い半分の

ゲーベル銃騎兵50騎

ミニエー銃歩兵250名

槍歩兵500名

輜重隊として100名と馬車25両(全てリネルメ旅客から徴発)

という事になった。


「それじゃあセバスチャン後はお願い」

あたしは騎乗した状態でセバスチャンに告げる。


「お嬢様。いってらっしゃいませ」

セバスチャンは深々と頭を下げる。


()って来るわセバスチャン。それでは全軍、王都に向かって出発」

あたしはそう号令を掛けて騎首を王都に向けて進軍する。



ベリアル「ここまでありがとうございます。誤字、脱字等有りましたらよろしくお願いします。ちなみに、新しいの始めるみたいだけど大丈夫なの?」

セフェラ「ダイジョウブダヨ」

ベリアル「片言!?・・・心配だなぁ。ちなみに、あっちと時間軸的には?」

セフェラ「独立した辺り位かな?」

ベリアル「じゃあまだまだ先だね。リル達は出発したけど、ボクは猪武者のお守りだからなぁ・・・心配だけど仕方ない」

リル「まぁねぇ・・・タレザはそこが問題なのよねぇ。それが無ければどっちかひとり引っ張れたんだけどねぇ・・・」

ベリアル「何とか・・・なる様なら最初からしてるねぇ」

リル「そうよ。でも旋盤かぁ・・・メアラのチートぶりには参るわよ」

ベリアル「そうだよね。旋盤を作ったのなら、蒸気機関の製作に入りそうだよね」

リル「既に入ってるんじゃないの?」

ベリアル「違いない。さてそれでは、今後とも、新米辺境領主リルーエットの、異世界奮闘記をよろしくお願いします」

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