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辺境領リネルメ興隆記  作者: 常世神命
六章 軍靴暗雲
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三話 会戦しました1

クレイン「いつもありがとうございます・・・ん~セフェラ。風邪治らんねぇ」

セフェラ「ルシフェルがリアルに居たら、直ぐ治る薬を処方して貰えるんだけどねぇ・・・痰が絡んだ咳が酷くて・・・と言っても、出される薬は、抗生物質と咳止めの水薬だけ。なのでやぶ医者にかかる位なら、市販の薬飲んでいた方が何ぼかましだ・・・という事で【今日】薬局で去痰作用の有る薬を買ったよ。水薬系は前回全く効かなかったので、今回はカプセルタイプ」

クレイン「ん?風邪に患ったのは何時だっけ?」

セフェラ「先週の日曜だから9月の27日だね」

クレイン「何故直ぐに買わなかったんだ?」

セフェラ「100均で売ってるとある飴が抜群に効いたので、それを探してたけど全滅でした。何処の100均も、もう少し寒くならないと入荷しないって言われた。ひょっとしてその場しのぎの対応で、実は在庫有りました的な事も否めないので2、3日経ってから再度、各100均に足を運んだけど、空きの有った棚が別の商品で埋まっただけで、お目当ての飴は有りませんでした。なので今日薬局に寄ったのよ」

クレイン「ふーん。まぁ、あたしにはどうでもいいけど、少し短めじゃないのかい?」

セフェラ「クレイン。どうでもって・・・兎も角、また10日開いちゃった為の処置です」

クレイン「来月で連載から一年経つけど自覚ある?」

セフェラ「えっ!もうそんな時期!?」

クレイン「・・・まぁ、いい。セフェラは昔からそうだもんなぁ。でもSSは考えてるんでしょ?」

セフェラ「無理、無理、無理。本編の更新が儘ならないのに、11月の更新は、そのSSだけって事もあるよ」

クレイン「あたし的には、今更感は有るけどねぇ・・・」

セフェラ orz

クレイン「それでは、三話、会戦しました。をどうぞ」

「リル。望遠鏡」


「ん、あっ、ありがとう」

あたしは、クレインから望遠鏡を渡され、遠くに居るラナバルラント軍を確認する。


うん、そうね、ガラス自体は有ったのだけど、濁っていてとてもレンズには使えなく、専ら食器として使用されていた。

尤も、そんなガラスだが、生産量が少ない為にとても高価であるし、王国には精製技術自体存在しなかった事もあり、ガラス製品は全て輸入していたので更に高価な物であったけど、材料自体は、ガガドラク山に行けば沢山有るので、そこはメアラが鍛冶職人と火の精霊とで作ってしまった。


生産量はまだまだ少ないが、透明なので食器等として輸出する予定だったが、この動乱により輸出は先送りになり、領内の資産家にボチボチ売れる程度だ。

望遠鏡の枠には堅い木材を使い、レンズは食器を生産するかたわら開発して、少量生産出来る様になったので、それをはめる。

当然、ガラスは高価だがレンズは更に高価なので、軍でもあたしクラスのお金が無いと買えない。

ちなみに、望遠鏡一本の値段は大銀貨二枚。

ウチの領地の一世帯当たりの年間所得の平均額が凡そ銀貨四、五枚だから望遠鏡がいかに高価なのが分かるだろう。

おっと、話が逸れたけど、ラナバルラント軍は米つぶよりも小さいので、まだ遥かなたに居るのが分かる。


「んー。大体二千セル位かしら?」


「目視で確認出来ないから、五千セル以上は有るな・・・大体この望遠鏡が高性能過ぎるんだよ」

あたしの意見に対して、クレインはそう返す。

まぁ、あたしも思う所はあるけど、そこは考えたら負けだと思っている。





あれから一刻後、ラナバルラント軍が目視出来る所にまで進軍して来た。


「そろそろねぇ・・・準備は大丈夫?」


「抜かりは無いよ」


デンフー丘砦から300セルの所に、高さ半セル、長さ400セル程の堡塁を築き、真ん中にミニエー銃兵500、左右にマスケット兵を1500(750を二編成)ずつ、騎兵隊は500ずつ、あたしとタレザが指揮をし、開戦後ラナバルラント軍の左右に回り挟撃する手はずになっている。


「じゃあクレイン。後はお願いね」


「ああ、行ってきな。こっちは上手くやっとく」


「タレザ。出るわよ」


「はっ。リル様」

あたしは後の事をクレインに託し、タレザと共に別れて陣地を後にする。





ラナバルラント軍がマスケットの有効射程に入った所で、その号令が発せられた。


()っー!」

クレインは、出来る限り声を張り上げて、掲げた右手を降り下ろす。


パパパパパン


マスケットとミニエー合わせて二千挺が一斉に火を吹く。


ドッー、ドッー・・・・・・ドッー、ドッー


それに続き、大砲も発射される。


その刹那、迫って来ていたラナバルラント軍の歩兵隊の相当数が撃たれたり、砲撃を受けて倒れる。


パパパパパン

ドッー・・・ドッー・・・・・・ドッー


マスケットは交代しながら、ミニエーの方はマスケットの射撃間隔に遅れない程度に、間髪入れずに撃ちまくり、大砲は装填に多少時間が掛かる為散発的だが砲撃する。


三万のラナバルラント軍はみるみるその数を減らす。

当然その銃撃に指揮官クラスの兵も撃たれるので、次第に軍が混乱し統制が執れなくなってくる。


そこで、ラナバルラント軍に気付かれ無い様に陣を後にしたあたし達の出番だ。


「そろそろね・・・行くわよ。撃っー!」

あたしは陣地から見て左側、タレザは右側に展開し、ラナバルラント軍が崩れ出した所を見計らって、止めの攻撃に出る。

本来なら、兵が減ったとは言えラナバルラント軍はまだ半分以上が健在なので、高々五百の騎兵隊がいくら銃を持っているとは言え、鎧袖一触になろう物だが、未知の武器に因り成すべく無く次々に倒され、士気が崩壊しそうになっている軍に、その力は無かった。


パパパパパン


タレザの方も攻撃を開始した様だ。


こちらの兵数は兎も角、状況から言えば半包囲している事になっているので、残り僅かな士気が途端に無くなり、ラナバルラント軍は壊走し始めた。


「抜刀!突っ込むわよ」

敵総指揮官は檄を飛ばすが、覆水盆に返らず、一度崩壊した大軍を立て直す事は容易な事ではなく、現実、我先にと兵は逃げる。

あたしはサーベルを抜き、敵総指揮官目掛けて突撃する。

タレザは、あたしの合図が分かりにくい距離に居るのに、こちらの動きを見て合わせて来た。

武は一流だが、指揮官としても一流なのは見ていて分かる。

どうしてこの様な人材が埋もれていたのであろうかと言う問いは、この際置いといて、今は敵総指揮官の捕縛若しくは殺傷が急務である。


どうやら、クレインの方も兵に着剣させ守備兵と共にこちらにやって来た。

あたしはつくづく人に恵まれている。

この戦争負ける気がしない。



ベリアル「ここまでありがとうございます。誤字脱字など有りましたら、よろしくお願いします・・・まぁ風邪じゃ仕方ないよね。ってか僕は専門外だし、第一、セフェラの側に行けないじゃん」

セフェラ「そうなんだよねぇ」

ベリアル「・・・ハイ、話しを戻したよ。で、次は何時位?」

セフェラ「・・・来週の同じ時間に上げれたらいいなぁ」

ベリアル「まぁねぇ・・・で、その次以降はどうするの?」

セフェラ「お蔵入りした閑話を参考にします」

ベリアル「それなら、今月は大丈夫か」

セフェラ「少なくとも、週一連載にはしたいね。それともう1つの方も更新したいねぇ」

ベリアル「読者の皆様に感謝すると共に、今後とも、新米辺境領主リルーエットの、異世界奮闘記をよろしくお願いします」

セフェラ「お願いします」

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