十三話 姦計を弄したぞ
ベリアル「いつもありがとうございます。おっ!今回の更新は早いねぇ。どんなマジックを使ったの」
セフェラ「いや普通に」(汗)
ベリアル「ん?どうしたのかなぁ・・・」
セフェラ「いや、一寸暑いなぁと思ってね」
ベリアル「そうだよねぇ。全国的に平年より数度気温が高いらしいじゃん」
セフェラ「あれかな?去年二月の豪雪と同じ現象が起きているのかな?」
ベリアル「ダイポールモード現象、通称インド洋ダイポールって奴らしいよ」
セフェラ「またけったいな・・・エルニーニョにラニーニャと来て、今度は・・・何?大ポール・もーどけよ?」
ベリアル「・・・0点・・・いやマイナス!一寸苦し過ぎ。面白くないよ」
セフェラ「でも、涼しくはなったでしょ?・・・ある意味」
ベリアル「・・・あっもう。それでは、十三話、姦計を弄したぞ。をどうぞ」
「して、首尾の方はどうだ?」
王都のとある貴族の私邸で、上座に座る男はそう言った。
「上々です閣下。国軍を引かせたアジェラルを抱えたリネルメめは確実に困窮するでしょう」
上座に座る男に対して、膝まづいた男はそう告げる。
リルーエットが懸念していた通り、アジェラルの下賜劇は保守派によるリゼルア辺境領の弱体化を狙ったものだった。
それから数週間、リゼルアの上向き加減はピタリと止み、停滞し始めた。
アジェラルには、下賜される前に、千名程の兵士と、それを収容出来る規模の拠点が在ったが、名目で派遣されていただけなので、新たにリルーエット達が思っている以上に酷く、今後の使用に耐えられない程酷い物で有った。
なので、リルーエットはこの施設を流用せず、丘の上に新たに建設する事にしたのだ。
尤も、当該施設は平原の真っ只中というのもあったが。
本来は、概算要求を提出し、翌年の予算で、という事なのだが、事が国防に関する事なので、財政出動をし【公共事業】として、仮称デンフーの丘の兵舎と、ザールラントからダナルブルクを経由してこの兵舎迄の街道の建設を行う事になった。
予算規模は五千万ズゼを来年の予算から取り崩す形で用意する。
一時的にはアジェラルの景気は上向くが、街道建設以外の部分は経済に直結しない軍の施設なので、来年の後半は景気が後退するものと思われる。
癪に障るが、保守派の狙い通りになる訳だ・・・短期的にだが。
「どうやら、方々から借り入れをして施設を建設する様です」
報告に戻って来た部下の男は、上座に座る保守派の重鎮にそう告げる。
「フム、借り入れをするのか・・・何とかこちらの手の者をねじ込めないか?」
どうやら、小飼の商会に資金を貸し付けさせて、法外な利子を請求させるつもりだった様だが。
「申し訳ありません。どうやらドンカッター商会と共和国の商会とが大半を貸し付ける様で、こちら側の入り込む隙がありません」
男は戦々恐々としながら、重鎮にそう告げる。
「ぐぬぬ・・・それでは、アジェラルを押し付けた効果が、限定的にしか出ないではないか!」
重鎮は、部下の不手際に対して激昂する。
「このままでは、直ぐにリゼルアは盛り返すぞ!手荒な手を使ってでも良いから何とかせい!」
重鎮は、非合法な手段を使ってでも、リゼルア辺境領に打撃を与えよと命じた。
「御意にございます」
部下の男はそう言うと、直ぐに部屋を退室して行動に移る事にした。
ベリアル「ここまでありがとうございます。誤字、脱字など有りましたらよろしくお願いしま・・・って短くない?・・・あっ!さっき話しをそらしたのはそれが原因!?」
セフェラ「・・・ゴメン、これがアチキの限界。今後、加筆するかも知れないけど、今回はこれで勘弁してください」(土下座)
ベリアル「いや、僕に土下座されてもねぇ・・・読者様にするべき事じゃないの?」
セフェラ「!!読者の皆様。申し訳ありません。今後出来るだけ早く更新しますので、かなり短いですがこの話はこれでご勘弁ください」
ベリアル「・・・ん?というと、最初の方は?」
セフェラ「加筆する予定。話しの流れが変わらない様に十分注意します。既に一部加筆している話が有りますが、描写が少し細かくなった程度ですので、読み返さなくても問題有りません。具体的には冠婚葬祭の2を加筆しています」
ベリアル「別段期限を設けない所が、セフェラクオリティーだよねぇ」(白い目)
セフェラ「それでは、今後とも、新米辺境領主リルーエットの、異世界奮闘記をよろしくお願いします」
ベリアル「そこはキッチリとした方がいいよ。ホントに」




