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辺境領リネルメ興隆記  作者: 常世神命
四章 領地興隆
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九話 病院を建てました2

ベリアル「いつもありがとうございます。そんで、エライ微妙な感じで終わってるね」

常世「うん、まぁ、そこいらは後書きで」

ベリアル「ふーん。それでは、九話、病院を建てました2をどうぞ。やっぱり変だよ」

しばらくすると、マチルダがやって来た。

「お嬢様。お茶とお茶菓子をお持ち致しました」

「ありがとう。それではそこに置いて貰えるかしら?」

あたしは、テーブルを指し、置く様に促す。

「承知致しました。本日は、良い茶葉が入手出来ましたので、ご賞味ください。あと、お茶菓子は蜂蜜を使ったクッキーを作りました。お口に合えば良いかと思います」

「あら、マチルダの作った物なら、口に合わない事は無いわよ」

「恐れ入ります」

あたしがそう言うと、マチルダはニッコリと微笑み答える。

「それでは頂くわね・・・蜂蜜の甘味がほんのりして、上品な味ねぇ・・・・・・お茶にも良く合うわ。流石マチルダね」

「恐れ入ります」

「リルも料理は上手いけど、やっぱり本職だね」

「フフ、ありがとうございますベリアル殿。それでは、お嬢様ごゆるりと」

そう言うと、マチルダは退室する。



それから半刻経ち、あたしとベリアルは話しをしながら、ルシフェルの帰りを待った。

「遅いわねぇ」

「そうだねぇ」

「・・・」

「・・・」

「リル。そう言えば、租税はどんな感じだっけ?」

「専業農家の場合は・・・と言っても、この辺境領には、兼業農家は居ないのだけどね・・・ともかく、収穫物の八割を、過去五年間の平均価格で領政府が買い取り、代金の七割を渡し、三割、全体から言えば、二割四分が税となるわね。過去五年間の平均価格だから、収穫前の夏に売却すれば、平均価格より高く売れるわ」

「それ迄在庫を抱えるのはキツいんじゃない?」

「資金面では、換金出来ない不良在庫を抱えているみたいな物だから、売却出来るまで遣り繰りが大変だけど、それも、開始初年度だけだと思うわ。管理面で言えば、ほら、屋敷の近くに大きい建物が有るでしょ?」

「ああ、何か大きいのが何棟も有るね」

「あれが、穀物を保管する倉庫よ。新たに管理人を雇わないといけないけど、大丈夫よ・・・それとも、倉庫を管理する管理会社を立ち上げるのもいいわねぇ・・・」

「そうは言うけど、人はどうするの?」

「・・・そうよ、任せられる人材が居ないわ・・・仕方ないわね、人材が見付かる迄、領政府で運営するしかないわね」



あたしが、今後の事に苦慮していると、不意に扉が開く。

「お嬢は居るかい?」

ルシフェルが帰って来て、あたしの部屋に来た。

「待って居たわルシフェル。貴女に話しが有るの」

「ん~・・・準備が出来たのか!」

「ええ、土地は確保して有るわ。後は、貴女と相談して、建てる病院の詳細を詰めるだけよ。あと、健康保険制度も始めたいから、専門家として意見を頂戴な」

「よし、分かった。あたしも頑張らせて貰うよ・・・建てる病院のベット数は幾つにする?」

「百・・・出来れば二百床は欲しいわね」

「二百かぁ・・・あたしもそれ位欲しいけど、木造だろう?百位が限界じゃないのかい?それ以上になると、移動が大変になる位広大になるぞ」

「やっぱり百が限界かぁ・・・それなら、五十床にして、今後人材が育った又は見付かったら、各村に十床程度の診療所を開設する。と言うのはどうかしら?」

「デッセンラントから、こっちに来るのは結構手間だから、そういう感じもいいなぁ」

「鉄鉱石が見付かったから、今後、鉄筋コンクリート造の建物も可能になるわよ」

「見付かったか!やったなお嬢。それなら、今回建てる病院は、今後取り壊す事を前提にした方がいいなぁ・・・それなら平屋になるな」

「そうねぇ。平屋にした方がいいわね」

「じゃあ、大まかな感じが見えて来たから、具体的に詰めるか」

「そうねぇ」

それから、あたしとルシフェルは、受付の場所やベットの配置、診療室や治療室の場所など、病院内に設置する施設の配置を、一刻半位掛けて決めた。ルシフェルとの話しが一段落して、ベリアルが静かな事を変に感じてうしろを見ると、ベリアルは、あたしのベットで気持ち良さそうに寝ていた。


こいつわ!



時間も、そろそろ九つ刻なろうか、窓から外を見ると、夜の帳が降り始めている。

「ちょベリアル。いつまで寝てるの、そろそろ夕食の時間よ」

あたしは、気持ち良さそうに寝ている奴を起こすと、奴は気だるそうに起きる。

「もう、そんな時間?」

「そんな時間?・・・じゃないわよ!」

その時、扉を叩く音がする。

「はい、開いているわよ」

扉が開くと、タレザが入って来た。

「リル様。マチルダ殿が夕食の準備が出来たとの事で、呼びに来ました」

「ありがとうタレザ。ベリアルにルシフェル。それじゃ行くわよ」

「ふぁい」

「分かった」

あたしは、タレザも伴って食堂に向かった。









常世「ここまでありがとうございます。誤字、脱字等有りましたらよろしくお願いします。いやね、書いているうちに四千文字にいきそうな感じになって、こりゃ前のを一日遅らせて三千文字位で投稿すれば、1、2で終わった筈で、1が二千で、2が四千って変でしょ?失敗したなと思ったよ。アチキの予定では1、2で病院ネタを終わらすつもりだったからね」

ベリアル「でもなぁ、何か次も同じ言い訳を言ってそうだよ」

常世「・・・・・・やめてよ。変なフラグが立つジャン・・・いやでも、ここまで来て投稿回避とか・・・・・・それでも・・・」

ベリアル「ハイ、今後とも、新米領主の奮闘記をよろしくお願いします。次話は、病院を建てました3です」

常世「いやしかし・・・」

ベリアル「ほら、悩んでないで、もう寝るよ常世」

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