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辺境領リネルメ興隆記  作者: 常世神命
三章 外交交渉
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三話 共和国に入国しました?

いつもありがとうございます

一週間以上開いてしまいすいませんm(__)m

翌朝、捕虜である共和国の兵士を引き連れて、共和国国内に向かって進んで行く。

すると、四半刻過ぎた頃だろうか、共和国国内の方から騎馬隊の一団が向かって来るのが遠目に分かる

更に四半刻が過ぎただろうか、騎馬隊の一団と出会う

「全体、止まれ」

騎馬隊は進行を停止する

「一旦止まってちょうだい」

その為、こちらも停止する



騎馬隊から、隊長格らしき者がやって来る。

あの屑副長も一緒だ。

「あっ!隊長、あいつらですぜ例の奴等は。それに、どうやら私の部下共は奴等に寝返ったみたいですぜ」

「フム・・・おまえの訴えで来て見れば、婦女子が二名と我が国の兵士だけではないか。おまえは、友軍の生死を確認せず、この婦女子ふたりにおめおめと逃げ帰って来た訳だ・・・敵前逃亡とは見下げたヤツだな。これが戦時中なら軍法会議物だぞ。それに・・・あんたはリル嬢ちゃんか?」

隊長の言葉にあたしは驚く

(何々?あたしこんな人知らないよ・・・よーし、落ち着けリルーエット。冷静にならないと・・・)

何とかあたしは、冷静になると相手に

「申し訳ありません。わたしは初めて目見えしますが・・・」

「ハッハッハッ、すまんすまん、会ったのは嬢ちゃんがまだ赤子の時だったわ。そりゃ覚えている訳無いわな・・・それよりガレンダールの奴は息災か?」

「そう、お父様のお知り合いの方でしたか・・・ご存じかも知れませんが、わたしはガレンダール=リネルメのむすめである、リネルメ辺境領領主リルーエット=リネルメですわ。以後お見知りおきを」

「?・・・嬢ちゃんが領主だと?それじゃあガレンダールの奴は隠居したのか?」

隊長の言葉に、あたしは俯き顔を逸らす

「まさか!!ガレンダール奴は・・・・・・そうか、逝ったか・・・戦場では死神もはだしで逃げ出すと言われた、あの男がか・・・惜しいヤツを亡くしたよ・・・勝ち逃げしやがって・・・所でリル嬢ちゃん、そっちに居るウチの兵士を返して貰えないだろうか?」

「一応こちら側の捕虜ですので、正式な手続きを以てそれから返還になりますので、現時点では引き渡す事は出来ません」

「・・・確かにそうだな・・・それよりリル嬢ちゃん、共和国へはどんな用で来たんだ?」

「こちらへは、現在曖昧な国境線を確定させて、この山岳地帯での鉱物の調査と採掘を円滑に進める為に、外交特使として来ました」

と、あたしが言うと、隊長は深刻な顔つきになって

「ホントかい?それなら今回の事は、重大な外交問題になりかねないではないか・・・」

「はい、本来ならそうなるのですが、こちら側も非公式に近い形での訪問になりますので、交渉の際、幾らかの譲歩を頂けるなら問題ありませんわ」

「・・・流石にその歳で特使として来るだけの事は有るな・・・この件に関しては、俺の裁量を越えているので、中央に打診させて貰う。だから、回答を得るまで数日から十日程掛かるが構わないかな?あと、捕虜の件だが、それはこちらで処理出来るので、速やかにこちらに引き渡して貰えると助かる。まぁ、これでも俺は陸軍大佐だから信用して貰って大丈夫だ。それに、食料の事も有るし捕虜の扱いも大変だろう?」

「承知しました。タレザ、それではお願いするわ」

「了解です。さぁ、お前たち隊長殿が迎えに来てくれたぞ」

タレザは捕虜を隊長に引き渡す。



捕虜を引き渡している最中に、ハーゲティアが東の空から飛んで来た。

「リル~、追加の食料持って来たよ」

見た目は手ぶらだが、ティアのアイテムボックスに大量の食料が入っている筈だ。

ティアは着陸すると、新たな共和国兵士が居るので、リルに小声で聞いて来る。

「ん?新手の兵士が居るけど、どうするの?」



ティアには、これまでの経過と現状の状態を説明した

「へぇ、そうなんだ。なら大丈夫よね」

「そうよ」



「その娘が三人目か」

「はい、私はリルの友人のハーゲティア=ディルハリアです。」

「ディルハリア?・・・北の帝国の縁者か?」

「縁者というより、継承権第9位バリバリの皇族で~す。順位が順位なので、私が発言した場合は個人的発言になりますので、ご容赦ください」

「皇族かよ・・・まぁそう言う事なら、ハーゲティア殿の発言は考え無くていいんだな?」

「そう言う事よ。だから、彼女は基本的に発言しないと思って貰って構わないわ・・・わたしが相談する事は有るけどね・・・あと、捕虜の引き渡しについて、書面で残したいわね。それと、貴方が大佐なら、覚え書き程度の交渉なら大丈夫よね?」

「確かに、内容次第だが、覚え書き程度の外交交渉なら俺でも大丈夫だが、それ以上の約束を取り付けたいのなら、やっぱり中央からの返事待ちになるな。それに付いては、滞在期間等は大丈夫なのか?」

「ええ、問題ないわ。頼もしい伝令も居るし」

「任せて」

ハーゲティアはにぱぁっと微笑む。

「そうか、問題ないのなら、このまま俺と一緒に来てくれ」

「分かったわ」

あたし達は、共和国国内の国境警備隊の兵舎に向かう事なった。







ここまでありがとうございます

ちょっと書いては行き詰まるのと、寝落ちが重なり時間が掛かりました

m(__)m

誤字、脱字等有りましたらよろしくお願いします

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