二話 捕虜の扱いを決めました
いつもありがとうございます
中三日も開いてしまいました遅筆ですいませんm(__)m
先日、一章三話でメイド長の名前が違うと報告が有りましたので、すべて修正いたしました
出来るだけ無い様にはしたいと思っていますが、また有りましたら感想にご一報ください
(;^_^A
しばらくすると、気絶していた兵士達が気付き始める
別段暴れられても問題無いが、一応両手を後ろで縛っているので、気付いた兵士は一様に驚く
「あれ?ここは?・・・」
「俺たちは確か副隊長に言われて・・・」
「少女達を捕縛しようとしたはず・・・」
「ったく、あの屑副長、どこが間者に見えるんだ・・・」
「印章だって、どう見ても本物だし・・・」
「屑副長の下心見え見えじゃないか・・・」
「無事戻れたら、隊長に訴えてやる・・・」
「まぁ、無事に戻れたらだな・・・」
「そうだな・・・」
「しかし・・・えらい旨そうな臭いがするなぁ・・・」
「そうだな・・・」
(そりゃ、今あたしが調理中だもん)
兵士達の会話をよそに、あたしは夕食を作っていた。
今晩は、兵士達の分も作らないとならないので大変だが、肝心のメニューは、レンズマメと干し肉のスープなので、調理自体は簡単だ。
しばらくすると料理が出来るので、ひとり分に別けて兵士達に渡そうとすると。
「なぁ、俺たちにも別けてくれるのか?」
「それは、友好国の兵士であるとは言え、貴方達の態度次第かしら?手の拘束を解いた途端、襲いかかられても困るし・・・」
兵士達は相談し合う・・・
「襲いかかるも何も、あんたらの方が強いんだから、襲いかかるだけ無駄だろう。それより、大人しくしてあんたらからメシを貰った方が利口だろう。だが、何でそんな事をするんだ?俺たちをサックり殺した方が面倒ではないだろう」
「それはそれ、わたし達にもそれ相応の目論見も有るし、国どうしの話になるけど、これから先、両国がずっと友好国で有るとは、わたしにはとても思え無いわ。何十年、何百年先かは分からないけど、今、両国で戦争状態の時の捕虜の扱い方をしっかり決めておいた方がいいと思うの。行く行くは、大陸全ての国家が批准する、国際法に発展させる事が出来ればいいと思うの。これはその実績作りね。」
「・・・捕虜の扱い方に対しての国際法・・・そりゃ、そんな事を考える方なんかに、俺たちが束になったって敵う訳無いわな・・・それより悪いけど・・・」
「あぁ食事ね?タレザにティア、彼らの拘束を外して、食事を配ってあげて」
「了解です」
「分かったよ」
しばらくして、捕虜の兵士全員に食事が行き渡る
「そちらは全員行き渡りまして?あとごめんなさいね。この件は不測の自体だから、食事の量が少なくて・・・」
「そりゃ全員貰ったし、食事が貰えるだけ有難い上に、肉入りスープ何てそうそう食えないから、逆にこの様な事態になって申し訳なく思う」
「いいのよ。それより、食べる前に、みんなで〔いただきます〕と言ってから食べますから、よろしいですか?」
「いただきます?何だそのかけ声は?」
「これはね、わたし達の血肉となる食べ物に対して〔ありがとうございます、お野菜の・小麦の・動物の命をいただきます・頂戴します〕という意味合いが有るのですわ」
「深い意味が有るのだな。この場合、リルーエット殿から食料を頂戴する訳だから、その感謝を込めて言うべきだな」
「そう思って貰えると嬉しいわ・・・それでは、いただきます」
「「「いただきます」」」
「はぁ、中々リルーエット殿は料理が上手いよなぁ」
「だよなぁ、ウチのカミさんもこれくらい上手けりゃいいんだけどなぁ」
「ハハ、おまえん所のカミさんは料理だけダメだもんなぁ。その点、ウチのカミさんは料理はまあまあ上手いから良かったよ」
兵士達は食事も終わり、談笑に興じる。
あたしはそれを少し遠くで眺めながら後片付けをする。
結局、量が足りなくて、追加で作った・・・一番食べたのはタレザだったが・・・
翌朝、朝食を済ませたあと、ティアを呼んだ。
「食後にゆっくりしている所、悪いわねぇティア。」
「全然問題ないよ、それより何か様かな?」
「貴女も転生者でしょ?なら、貴女もアイテムボックスが使えると思うのよ、だからちょっと試して貰えないかしら?」
「分かったよ。それじゃぁ、物に触れて念じればいいのでしょ?」
ティアは、近くに有る木製の皿を持つと、念じて見ると・・・・・・一瞬で消える。
「おお!」
「成功した様ね。出す時は、アイテムボックスと念じると、所持アイテムの一覧が出るから、目的の物をタップすると出て来るわ」
「分かったよ」
ティアは早速やって見ると、問題無く先ほどの皿が出て来る。
「おお!出て来た」
「出す方も大丈夫な様ね。それならちょっと頼みたい事が有るのだけどいいかしら?」
「・・・食べ物が無いから、至急マチルダさん所に行って、取って来ればいいのでしょ?」
「そうよ。ティアは話しが早くて助かるわ・・・なら、お願い出来るかしら?」
「Ok♪じゃ、ひとっ飛びして来るね」
「お願いするわ。あと、わたし達は共和国に向けて歩くから、戻って来る時そこを考慮に入れてちょうだいね」
「分かった」
ティアは、メルベルに向かって飛び立つと、瞬く間にその姿が見えなくなる。
ここまでありがとうございます
次話は頑張って早目に上げたいと思います
誤字、脱字等有りましたらよろしくお願いします




