八話 光精霊と契約しました
いつもありがとうございます
短目ですがよろしくです
マチルダの執務室を出た後、時間を持て余してその辺をぶらぶらしていた。
(二時間かぁ、ちょっと長いわねぇ。待つ時の二時間ってホント長く感じるのよねぇ・・・さてどうするか・・・そう言えば、まだ土と闇と光の精霊と契約してないわねぇ・・・確か次に相性がいいのは光だったはずだから、光精霊と契約しましょう)
あたしは中庭に移動し、そこに有る小さな池に来た。
(確か、光精霊を召喚する際は、池何かに反射した太陽光を利用するのだったわね・・・それじゃあ、出でませ光精霊)
あたしがそう念じると、池の上が光だす。
『まいどありがとうございます。王位継承権第一位、皆様のエルファリスがやって参りました』
(やめときゃ良かったと後悔してもおそいわねぇ・・・エルってこういうノリの良い娘なのよねぇ・・・でもちょっと・・・・ねぇ)
『フムフム、何方かと思えばリル様のソックリさんではないですか』
「わたしの細かいあれこれはレフィーナに聞きなさい」
『了解です♪ソックリさん』
「さて、闇の娘も喚ぼうかな・・・」
『あっ!申し訳ありませんリル様。何でも言う事を聞きますから、それだけはまだお待ちください』
あたしはエルの態度にカチンと来て、闇精霊を喚ぶそぶりを見せると、あわてて謝罪する。
エルも闇精霊の娘もあたしの事を好きなんだけど、やっぱりそこは光と闇の関係もあり、お互いに仲はよろしくない。
二人で喧嘩してたりする時叱ると、二人共シュンとなってしまう所は可愛いかったりする。
「分かったわ。今は喚ばない。けど、将来的には喚ばないといけないわよ」
『それについては致し方無いです。けど今はリル様をひとり占め・・・』
『出来ると思うておったか、このむすめっ子が!』
『出たなぁ。妖怪チチョクリゲ!!』
『妖怪チチョクリゲではないわ!この馬鹿者がぁ!』
『・・・痛い、ウィンネがぶった。ママにもぶたれた事ないのに』
「エル、いい加減になさい。ウィンネもほどほどにして貰えると助かるわね」
『でもぅ』
「でもじゃないでしょ。ほら、ウィンネにごめんなさいしなさい」
『・・・・・・ウィンネ・・・ごめんなさい』
『まぁのぅ。主様が十分叱ってくれたから、赦すとするかのぅ・・・それよりのぬし様よ。こんな所で何をしておったのか?』
「山に行く準備をマチルダに丸投げしたんだけど、二時間くらい掛かるから、暇してぶらぶらしていたのよ。それで、ふと気が付いてエルを喚んだのよ」
『そうであったか・・・当然、妾は頭数に入っておろぅなぁ?』
『エルは?エルは?』
「二人共一緒に行って貰うわよ」
『承知したのじゃ。道中の水の心配はせんで良いぞ』
『やった~。何が出来るがわからないけど、頑張るからね』
「当てにしてるわよ」
(そろそろ二時間経つわねぇ。マチルダの所に行くかな)
ここまでありがとうございます
誤字、脱字等有りましたらよろしくお願いします




