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辺境領リネルメ興隆記  作者: 常世神命
二章 領内開発
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五話 使者と面会しました

いつもありがとうございます

何とか本日二話目をお届けする事が出来ました


翌日、王都から使者がやって来た。


(何の話しかしら?まだ解任されるには早いし・・・検討つかないわねぇ)

使者の対応は、執務室で行う事にした。





「ようこそいらっしゃいました使者殿、そちらにお掛けください」


「かたじけない。私は宰相様からの文を携えて参りました、近衛騎士内務局のタレザと申します。リルーエット様、宰相様からの文をどうぞお受け取りください」


タレザと言った騎士は、紅蓮とも形容出来る燃える様な赤い髪で、少し面長で整った顔をして、出る所は出て引っ込む所はしっかり引っ込んでいる、何とも羨ましい体型の女性で、身長もこの世界の平均を大きい超えているであろ170センチくらいは有る。


(何々・・・・・・一番あって欲しくない増税の話だ。しかも金貨にして十五枚とか、税収の二倍以上。ってか昨日ドルトンに売却した軍資金がそっくり持って行かれる!!何とかしないと)


「使者殿、今年国庫に納める税金は金貨十五枚と有りましたが、これは何かの間違えでは?当領地の税収は約金貨七枚分ですので、正直厳しいです」


「申し訳ないリルーエット様、私は宰相様より文を携えて参っただけの使いっぱしりですので、異議申し立ては後日宰相府にてお願いします」


「・・・あの宰相が税額の減額を許可する訳無いじゃない・・・分かりました何とか工面してお渡しします。差し当たり今日は当家でお泊まりください」


「かたじけない。宰相様もリルーエット様なら何とか工面なさるだろうと申しておりました」


(・・・取り付く島もないとは・・・あのタヌキ宰相、さてはあたしの懐事情を知ってるな・・・クっ!)


「隣国との関係悪化に伴い、隣国との戦争を想定した準備をしておりますので、重ねてご理解頂ければと思います」


「・・・隣国?戦争?何それ」


『主様よ、宰相殿の文をしっかり読んだのかの?しっかり書かれておるぞ』


「・・・ごめんなさい。増税の件にばかり目が行って、そこまで見ていませんでしたわ」

咄嗟に笑って誤魔化す。


「ご理解頂けた様で何より、それでは以後リルーエット様の指揮下に入ります」


「・・・???」


『・・・ぬし様よ、それも宰相殿からの文に書かれておるぞ』


「・・・ほんとにすいません・・・それとお金はどうすれば良いのかしら?」


「それでしたら、私の部下に持たせて帰らせます」


「そう、でしたら貴女から渡して貰えるかしら」

そう言うと、あたしは懐から金貨を十五枚取り出して、セバスチャンに適当な袋を用意して貰ってタレザに渡す。


「!!確かにお預かり致しました」


(やっぱり、懐から金貨十五枚を無造作に出したら驚くわよねぇ)

あたしが内心で苦笑していると、タレザはおもむろに。


「・・・リルーエット様、少し質問してよろしいですか?」


「え、ええ、構わないわよ」


「これだけの額をいとも容易くお出しに出来るのは、まさか民に重税を課し、私腹を肥やしているのでは有りませんか?この公邸が華美に見えず、寧ろ地味に見えるのは偽装なのですか?」


(何か実直そうな娘だなぁ。とは思ったけど、正にその通りとか・・・感心している場合ではないわね。誤解を解かないといけないわね)


「それは違うわタレザ。このお金は不正蓄財で成した物ではなくて、純粋に先祖代々の品を売却して得たお金よ。ドンカッター商会に問い合わせて貰えば分かるわよ」


「な、何と!!商人と結託して民を虐げていたのですか!」

(うわぁ・・・どうしたらそう言う解釈になるのよ・・・泣けてくるわ)





『タレザと言うたかのぅ。ちょっと良いかのぅ?』


「精霊様、問題有りません」


『おぬしは、リル様の事を悪徳領主の様に思うとる様じゃが、そんな悪人に妾の様な存在が寄り添うと思うのか?』


「もしや、精霊様は何らかの魔法に因って束縛されているのですね」


『おい、ぬし様よ、このむすめは何とかならんのか』


「何とかなるならさっさとしているわよ。この駄精霊は」


『な、何じゃと!駄精霊とか言うで無いわ』

あたしとウィンネが小声で言い争っていると・・・





「貴官は、大恩有るガレンダール将軍のご息女に、何という暴言を吐いているか!!!」


「!!セバスチャン」


「!!センバルティン閣下」

入り口から怒鳴り声がしたので、そちらを見るとセバスチャンがそこにいた。


(びっくりしたぁ・・・ってかセンバルティン?・・・似合わないわぁ)


「な、何と!!このお方は、あのガレンダール将軍のご息女であられますか?」


「その通りだ」


「・・・わ、私は何て事・・・・・・この無礼は死を以て償いを・・・」


セバスチャンの話しを受け、タレザはまたあらぬ方向に邁進しようとする。



「待ちなさいタレザ!!貴方はお父様にその命を救って貰った事が有るわね?ならその命許可無く散らして良いと思っているのかしら?」


「!!確かに。軽卒な行為でした・・・ですが一体この罪どうしたら償えるのですか?」


「〔法律無くして犯罪無し〕というし、わたしが何でもないとするなら、貴女は罪には問われないけど、無罪放免とはいかなそうねぇ・・・宰相府からの帰還命令が有るまでは、わたしに全てを捧げなさい。それを以て償いとします・・・よろしいですね?」


「承知致しました。このタレザ、身命を賭してお仕え致します」

タレザは方膝を着き、深々と頭を下げる。


あたしが、事態を収めてくれたセバスチャンに、身振りで感謝を表すと、セバスチャンは会釈をして退室する。


(ハァ・・・セバスチャンのお陰で何とかなったわね。ってかあの古狸、何であたしが金持ってるの知ってるのよ。この分じゃ何処まであたしの身辺を把握しているのか分からないわねぇ。この件はセバスチャンと話し合った方がいいわねぇ)

そこへひとりの女性が入って来た。


ここまでありがとうございます

誤字、脱字等有りましたらよろしくお願いします

本日もう一話・・・・・・・・・ちょっと無理かなぁ( ̄▽ ̄;)

未だもふもふ成分を添加出来ないし・・・ギブミーもふもふ!

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