表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辺境領リネルメ興隆記  作者: 常世神命
二章 領内開発
17/101

二話 冠婚葬祭をしました2

いつもありがとうございます

間が開いた割にはちょっと短いです(汗)

2015/06/28/09:20頃、加筆修正しました

翌日、父ちゃんの葬儀の準備をしました。

と言っても、ほとんどの準備はハイパー家令のセバスチャンがやっていたので、あたしは服を着替え、後は葬儀を執り行うだけ。

葬儀は粛々と行われる。


(こっちの世界でも、お葬式の時の喪服は黒なんだなぁ・・・父ちゃん、何で死んじゃったんだよぉ・・・いっぱい話したかったし・・・親孝行もしたかった・・・なのに・・どうして死んじゃうんだよぉ・・・・・・・・・・ぅぅ)

父の遺品を胸に、火葬で出る煙を見上げ涙ぐみ、祖母の葬儀の時の事を思い出す。


(ばっちゃの葬式の時もこんな感じだったなぁ・・・ばっちゃの遺影を抱えて、火葬場の煙突から立ち上る煙を見上げて、ばっちゃの事思い出しながら泣いたっけなぁ)


火葬が終ると、遺灰を集め、壺に入れて、埋葬場所まで一歩一歩ゆっくり歩いて行く。

埋葬場所に着くと、先祖代々の墓の上蓋の石を男四人掛かりで開け、壺を納め、また蓋をして、今度は木製のスコップで土を掛けて行く。

何故墓に土を掛けるかというと、後で聞いた話しなのだが、昔土葬していた時の名残だという事だ。

葬儀が終わったら、掛けた土を取り除いて、綺麗にするらしい。



「リルーエットお嬢様大丈夫ですか?」


(!!セバスチャン)


「うん・・・ごめんね。わたしが領主なんだからしっかりしないといけないよね。でないと折角爵位を継承したのに解任されてしまうものね・・・」


「・・・お嬢様。爺やの胸で良ければお貸し致しますぞ」


「うわ~ん」


ひとしきり泣いてスッキリした

「ありがとうセバスチャン・・・それでは行きましょうか」


「はい、お嬢様」





一通り葬儀も終わり、執務室に戻って来る・・・

(折角今日くらいは何もしないで、思いにひたっていたいけど、そんな事許してくれないわねぇ・・・しかし正直、父ちゃんは二つ名持ちとは言え、よくこんな経済状況で領主を解任されなかったわねぇ・・・ホントこれは待ったなしだわ。良く見たら人頭税も満足に徴収出来なくて、国に送る分の不足分は領主持ち出しになってるわ。)


人頭税の対象人口は約7千人、税額はリメルメでは大銅貨一枚なので、税収は金貨七枚分になる。

国庫に納める分は、金貨五枚なので普通なら問題無く納める事が出来るが、実際の税収は、多い時でも金貨四枚分、少ない時は三枚にも満たない。

当然、不足分は領主の財産からの持ち出しになる。



(戦争では名将でも、内政では名相とはいかないか・・・各村に配分予定は少し先送りしないとダメねぇ。先ずはザールラントから始めないと・・・やる事はいっぱい有るのに、あたしはひとりだし、先ず資金が無い。白金貨の捜索も当てには出来ないし・・・森林を切り開いて道を作り、山に簡単に行ける様にしないと、あと学校も作りたい、医療の充実も図りたい・・・とにかく、一度ダメ元で家捜しするかなぁ)


ここまでありがとうございます

誤字、脱字等有りましたらよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ