二話 冠婚葬祭をしました2
いつもありがとうございます
間が開いた割にはちょっと短いです(汗)
2015/06/28/09:20頃、加筆修正しました
翌日、父ちゃんの葬儀の準備をしました。
と言っても、ほとんどの準備はハイパー家令のセバスチャンがやっていたので、あたしは服を着替え、後は葬儀を執り行うだけ。
葬儀は粛々と行われる。
(こっちの世界でも、お葬式の時の喪服は黒なんだなぁ・・・父ちゃん、何で死んじゃったんだよぉ・・・いっぱい話したかったし・・・親孝行もしたかった・・・なのに・・どうして死んじゃうんだよぉ・・・・・・・・・・ぅぅ)
父の遺品を胸に、火葬で出る煙を見上げ涙ぐみ、祖母の葬儀の時の事を思い出す。
(ばっちゃの葬式の時もこんな感じだったなぁ・・・ばっちゃの遺影を抱えて、火葬場の煙突から立ち上る煙を見上げて、ばっちゃの事思い出しながら泣いたっけなぁ)
火葬が終ると、遺灰を集め、壺に入れて、埋葬場所まで一歩一歩ゆっくり歩いて行く。
埋葬場所に着くと、先祖代々の墓の上蓋の石を男四人掛かりで開け、壺を納め、また蓋をして、今度は木製のスコップで土を掛けて行く。
何故墓に土を掛けるかというと、後で聞いた話しなのだが、昔土葬していた時の名残だという事だ。
葬儀が終わったら、掛けた土を取り除いて、綺麗にするらしい。
「リルーエットお嬢様大丈夫ですか?」
(!!セバスチャン)
「うん・・・ごめんね。わたしが領主なんだからしっかりしないといけないよね。でないと折角爵位を継承したのに解任されてしまうものね・・・」
「・・・お嬢様。爺やの胸で良ければお貸し致しますぞ」
「うわ~ん」
ひとしきり泣いてスッキリした
「ありがとうセバスチャン・・・それでは行きましょうか」
「はい、お嬢様」
一通り葬儀も終わり、執務室に戻って来る・・・
(折角今日くらいは何もしないで、思いにひたっていたいけど、そんな事許してくれないわねぇ・・・しかし正直、父ちゃんは二つ名持ちとは言え、よくこんな経済状況で領主を解任されなかったわねぇ・・・ホントこれは待ったなしだわ。良く見たら人頭税も満足に徴収出来なくて、国に送る分の不足分は領主持ち出しになってるわ。)
人頭税の対象人口は約7千人、税額はリメルメでは大銅貨一枚なので、税収は金貨七枚分になる。
国庫に納める分は、金貨五枚なので普通なら問題無く納める事が出来るが、実際の税収は、多い時でも金貨四枚分、少ない時は三枚にも満たない。
当然、不足分は領主の財産からの持ち出しになる。
(戦争では名将でも、内政では名相とはいかないか・・・各村に配分予定は少し先送りしないとダメねぇ。先ずはザールラントから始めないと・・・やる事はいっぱい有るのに、あたしはひとりだし、先ず資金が無い。白金貨の捜索も当てには出来ないし・・・森林を切り開いて道を作り、山に簡単に行ける様にしないと、あと学校も作りたい、医療の充実も図りたい・・・とにかく、一度ダメ元で家捜しするかなぁ)
ここまでありがとうございます
誤字、脱字等有りましたらよろしくお願いします




