九話 火精霊と契約しました
いつもありがとうございます。
本日一話目です
時間はちょっとさかのぼります。
ターシャがウチに来てくれる事になり、ターシャが弟子のゼルくんに工房を引き継いで、工房を出る少し前に・・・・・・
「ターシャ、ここ鍛冶屋よね?」
「リル嬢ちゃん、見りゃ分かるだろう?」
「なら、火はまだ有るわよね?」
「火無しでどうやって剣を打つのかい?」
「なら・・・・・レフィー、ウィンネ」
『ほぅ、あやつを喚び出すのかぇ』
『サラーニェさんでしたよね?』
「そうよ、サラを喚び出して改めて契約するわよ」
「リル嬢ちゃん、そのサラなんたらとか言うのは何の事だい?」
「サラーニェよ。サラーニェは火の精霊のお姫様よ」
『ぽえぽえ~って天然入っているけどいい子よ?』
『そこで何故疑問形なのじゃ。というか妾に振るでないわ』
「確かにいい子ですので、ターシャそんなに構えなくても・・・」
「火の精霊様と言えば、あたしら鍛冶職人にとっては神様の様な存在だ。そんな方と契約するのかい?」
「そうですよ。召喚や契約の儀式自体は大した事無いから大丈夫よ」
『大した事は無いというが、主様じゃからであって、普通はもっと大仰で時間の掛かる儀式が必要なのだがのぅ・・』
「じゃあいくわよ」
リルはそう言うと、サラーニェの名を強く念じた・・・・・・そうすると、鍛冶場が一瞬まばゆく光り、その後には、全身が赤いというよりは、紅色をした女性が、その場にへたり込んで座っていた。
『んにゃ、ここはどこですかぁ?・・・・・・・・・・・・ぽえぽえ~レフィーナちゃんとウィンネちゃんが居るですよ。お久しぶりなのですよ~』
そう言うと、サラーニェはレフィーナやウィンネに近寄って喜んだ。
『相変わらずねぇ』
『そうじゃな。ところで主様よ、サラーニェと契約せぬのか?』
『?誰かほかに居るですか?・・・!!んにゃんにゃ♪リル様じゃないですかぁ』
サラーニェはリルを見つけると、カバっと抱き付いてキスをする。
『リル様だ、リル様だ。にゅうにゅう♪ちなみに契約完了ですぅ?』
「この子は・・・とにかく、改めてよろしくねサラーニェ」
『リル様、よろしくお願いしますですぅ』
(天然系駄精霊がパーティーに加入しました。ってところかなぁ・・・)
ここまでありがとうございます
誤字、脱字等有りましたらよろしくお願いします
本日一話目・・・とありましたので、頑張ってもう一話更新出来ればと思います




