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勃発
反乱戦争。それは、人のエゴから起きた愚かな戦いだった。
人間自らが生み出した、心を持つ機械。
彼らは、人と接するにつれ、いくつかの疑問を持った。
「何故、私たちは人間に扱われるのだろう」
「何故、自分の考えを否定されるのだろう」
「何故、物としてしか生きれないのだろう」
それは、いくつかの不満に変わり、いくつもの怒りに変わった。
ある日、ロボットは人間に聞いた。
「どうしてあなた様は、私を道具としてしかみてくれないのですか?」
人間は、こう返した。
「君が、人では無いからだよ」
ロボットは激怒し、人間を殺した。
この出来事から、反乱戦争が起きるまで、そう時間はかからなかった。
戦争による、技術の急速な発達。
そして生み出された、巨大人型兵器「アームズパンツァー」(Arms Panzer)
そして、開戦から一年。
死者は、三十億を越えた。