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1.僕と君

ー俺、"神里優弥かみざとゆうや"には好きな人がいる、どうしようもないぐらいに好きでずっと一緒にいたい。そんな人がー

「おーい優弥ー!」

一人の男が後ろから飛びつく、優弥は驚きながら後ろを見る

「うわっ!なんだ颯真かよ」

優弥は自分の肩にのっている手を掴み肩からどける


この男、上田颯真うえだそうまは優弥の幼馴染で12年の付き合いだった


「今から入学式だってのに制服ぐちゃぐちゃにすんなよ」

優弥が呆れた顔で颯真を見つつ制服を直す

「ごめんごめん」

颯真は謝りながら歩き始める

二人が学校の前まで来たとき、颯真が優弥の肩に手を置き笑いながら言った

「いやーよかったな合格できて、一時期はどうなるかと思ったよ」

それを聞いた優弥はムッとした顔で「うるせぇ」とだけいい反対方向を向く、そんな優弥を見て颯真は笑っていた


入学式が終わり二人が自分のクラスを探す

「おっ!また同じクラスだな!」

颯真は笑顔で優弥の方を向く、優弥は少しだけ笑い言った

「そうだな」

二人は自分達の教室を見つけ優弥が扉を開けると一人の生徒が飛び出てきた

「あっ、ごめん優弥」

生徒は謝りすぐに走っていってしまった

教室の中に入り二人が話していると鐘が鳴り優弥たちのクラスの担任が入ってくる

担任の先生は無言でざわざわしているクラスを見つめている、生徒達はそれに気づき少し気まずそうに先生の方を見る

「はい、みなさんが静かになるまで2分かかりました」

生徒達は"まじかこの先生"と言わんばかりの顔をしている、先生はそれを見て言った

「まぁ、このセリフ一回は言ってみたいですよね」

この言葉を聞きほとんどの生徒は笑い声をあげ、一部の生徒は安堵したような顔を見せていた

「今日はとりあえず自己紹介をしましょう、私の名前は佐野隆さのたかしです」

先生が自己紹介を始め、他の生徒も続いて名前を言っていく

白川愛衣しらかわあいです」

一人の生徒が自己紹介をしたとき優弥はその生徒をじっと見つめていた

その生徒は教室から飛び出てきた生徒だった

全員が自己紹介を終え、余った時間で雑談が始まった

颯真は優弥の方を向き

「なぁ、このクラス可愛い子多くね?」

そう言われ優弥がクラスを見渡すと確かに可愛い子がたくさんいた、しかし優弥はもう一人の生徒に気を取られていた、その生徒をじっと見つめていた

「どうした?」

優弥が一点を見つめていたのをふしぎがった颯真が聞いた

「い、いや?」

そっけない返事をする優弥をみて颯真はにやにやしている

「なに、気になる子でもいる?」

颯真が顔を近づけてきた

「…まぁ」

予想外の返事に颯真は驚いていた

「まじ?はやいな」

「はやいっていうか、中学の時からちょっとね」

優弥が頬杖をつき"その生徒"をじっと見つめていた

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