僕の大切な君へ
君は立ち止まった。
とても、苦しかったから、悲しかったから。
本当に、崖から落とされたように一人寂しく孤独で、何もかもが苦しく思えたから。
「こんな自分、駄目駄目な自分なんて」
そう君が言いかけた。
その先に続く言葉を僕は知っている。
いつも君の心が溢れてこぼれてしまう言葉。
消えてしまいたいという気持ちには、本当に多くの葛藤があって、君は今日も苦しんでいる。
でもね、忘れないでほしい。
僕はそんな君に向かって叫ぶよ。
駄目なんて言うな。
僕の大切な君に駄目なんて言うな。
お願いだよ、気づいてよ。
愛されるに値しないと、生きるに値しないと自分を自分で攻撃してしまう君へ。
君は駄目なんかじゃない。
いい加減気づいてよ。
僕の大切な君。
君は素敵なんだ。
君は陽だまりのような人なんだ。
君は誰かに優しくできるのにどうして君は君に優しくないのさ。
毎日に怯えながら、それでも明日を迎える君に、
些細なことにすぐに気づいて一人でなんとかしようとする君に、
なんでそんなことを言うんだ。
君は駄目なんかじゃない。
僕は知っている。
そんなことを言うのなら僕が苦しい。
お願い気づいて、
君は素敵なんだ。
駄目なんかじゃない、駄目なんかじゃない。
お願い
気づいて。
嗚呼、もう少しで胸が張り裂けそうだ。
傷だらけの君の心を優しく包み込む。
ねぇ、おまたせ。
一緒に帰ろう。
死ぬほど苦しかったら人は死んでしまうから。
自分を傷つけて消えてしまうから。
お願い気づいて。
僕の大切な大切な君へ。