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中学校の再来2

中学校の再来2

あんなことがあったため早めに行ったはずがホームルームが始まるギリギリの時間になってしまった。


いろいろな人たちが挨拶してる中そっとあまり人に話しかけられないよう自分の席に着いた。


すると隣の人から声をかけられた


「ねぇ君」


そう声をかけられた方へ向くと

中性的な顔立ちでぬぼーとした表情のイケメンがいた。おそらくスラックスを履いてるので男である


なんだこいつ


そう思ってると


「あーごめんねー自己紹介がまだだったね。」


「僕の名前は外峰送人(そとみねおくと)君は?」


「尾張乃だ」


「おわりのくんかーまぁお隣同士よろしくねー」


「あぁ」


そういった直後に外峰はカバンから何か出したと思えば小さい枕を出して机に置き寝だした。

少し驚いた表情をしていると何かに感づいたのかパッと目を覚ました外峰がこちらをみて


「あーごめんごめんびっくりするよねー僕寝るの好きでさー基本こうやって枕持ち歩いてるんだよねー」


「随分と変わってるな」


「そう?まぁ確かに枕持ってきてる人いないからねーでも君も変わってるタイプの人でしょ?」


「そうか?」


「うんだって入ってくる時に極力バレないように入ってきたでしょ。」


「よく気づいたな」


「寝ることも趣味だけど観察も趣味だからねー」


よく見ている。率直に思ったことだ。周りをよく見てその行動理由もあらかた思いついてるあたりきっと頭もいいんだろう。


「なるほどな。でも教室に馴染めないからこっそり入るなんてよくあることじゃないか?」


「うーん順番かなー」


「順番?」


「馴染めなくてこっそり入るのと馴染む気がなくてこっそり入ってくるのは意味合いが変わってくるんだよ。」


「あー」


納得した。


「わかった?尾張乃君まだ入学したばっかだよ。なのに馴染むとか馴染んでないとかまだわからないのにみんなに気づかれないように入ってきた」


「そうだな」


「つまりはなっから馴染む気がない!そんな人なんて早々いないでしょー?つまり変わり者ーってなわけよ。」


少しドヤ顔気味に説明をしてきた彼に俺は少しイラッとしたが、いってることは的を得ていた。


「ようそこまで考えたな人一人相手に」


「頭を使って何かを考えるのは好きなんだーどちらかといえば君もそういうタイプじゃない?」


「まぁ嫌いではないな。」


「じゃあ似たもの同志だねー」


「そこまで寝るのは好きじゃないがな。」


「一回枕を持って寝てみるといいよ。」


「小学生の時もそのスタイルでやってきたのか?」


「うーん小学校は基本いってなかったかなー」


どうやら何かまずかったようだ。彼の表情に少し影が差した。


「そうかまぁ今後ともよろしく。」


「うんー隣同士何か困ったら助け合おーう」


そう言って彼は寝た。こいつに助けられることなんてあんのか?


10分ぐらいの時間がそのあと経ち、先生が教室に入ってきた。


「あー初めましてここの担任を務めます川田伸治(かわたしんじ)といいます。一年間よろしく。」


軽く自己紹介を終えた先生は、すぐクラスの人らを並ばせた。


「あー自己紹介の時間とか後でとるから取り敢えずみんな順番に並んでくれー集会があるんだ。」


そう言い並んで全校集会へと体育館へ向かった。


体育館内が新入生で埋まりはじめて会う人同士でザワザワと盛り上がってる中ふと綺麗な女性が声を出し場を制した。


「あーどうも初めましてーここの校長をしております。神城 希美(かみしろきみ)と言います。」


校長だったのか…


皆が思った。校長にしては見た目は若く威圧感もない舐められないのかな?そう思ったが


「まぁ今みんなが思ってることあててあげようか?こんな若い人が校長って感じでしょ?」


本人も自覚しているようだ


「まぁ私も思うしねーわかるわかる。まぁ好きに思ってくれてもいいけどねー」


そうニコニコ言った次に彼女は笑顔を消して


「まぁ私を舐めててもいいしどう学校生活を送るのもある程度は勝手だけど、私が学校の生徒に害のある人間と認識したものは、例えどんな人であっても徹底的に潰すから気をつけてくださいね。」


そう言い放ち始めて皆がこの人はヤバイ人と理解した。

少しピリついた空気になった所で再度校長が笑顔を取り戻し


「ま、そんな人間なかなかいないけどねー取り敢えずみんな楽しく学校生活送ってください!私長ったらしい話好きじゃないからあとはテキトーにやってください!」


そう話終え軽く礼をし元のいた席へと戻っていった。


そのあとは学年ごとに各先生が自分の担当のクラスを発表し盛り上がったりして集会は終えた。


教室へ戻ると、枕を出し頭を埋め顔だけをこちらに出した外峰が話しかけてきた。


「ねーおわりのくんは、あの校長先生のことどう思ったー?」


「まぁ関わらない方がいいタイプだな。ああいったタイプは目をつけられたら終わると思っていいと思う。」


率直な感想だった。


「あ、やっぱり?僕も思ったんだ。あれ相当頭もキレてやばい人だよ。」


どうやら同じ意見を思ったらしい


「まぁ気をつけた方がいい人認定しよーっと」


「気をつけた方がいい人認定?」


「そそ僕としては、常に寝れる環境を作りたいわけよ。そこを崩されかねない人は気をつけて接さなきゃいけないじゃん?」


「じゃんと同意を求められてもよくわからないけどな。俺は寝ないし」


「………………寝ないの?」


初めて宇宙人をみたような驚きをされた。


「寝るわけないだろ。睡眠なんて6時間で充分。」


「イカれてるよ…6時間…睡眠と呼べないね。もはやそれは仮眠だよ。」


「誰しも外峰ほど寝るわけじゃないんだ一緒にするな」


「でも6時間は短すぎるよー」


「個人差がありますってやつだ」


「そうだけどねーっておっとと話がずれたー」


「お前からずらしたんだがなそれで、睡眠を邪魔しそうな人をピックアップして気をつけてるって話だったよな」


「そうそうーそういう人には関わらない!って決めてるんだぁ」


「まぁ確かに自分の平穏を壊す人は関わり合いたくないのは大いに同意できる。」


「ちなみにおわりのくんにはいないのー?そう言った人」


「まぁ割といるな…というよりほとんどの人が当てはまる気がする」


「好かれなそうな人柄だもんね」


「否定できんな。」


「でもおわりのくんとは僕気が合いそうな気するよねー」


「まぁ無害感すごいもんな外峰は」


「すごく褒められてそうで褒められてない感あるねー」 


「そういう時は褒められてるって思っとけ」


そんな会話をしていると先生が教室へ入りホームルームが始まった。


「えー俺の自己紹介は終わったし次はみんなで確実自己紹介していくか順番にしていくぞー」


そういい先頭から順番に自己紹介を始めていった…………


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