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フロウラの末裔  作者: みっつっつ
第3章 ハイエデン
23/157

5 ドルケル・・・マノさん

 これまで:ハイエデンの街に土地を手に入れたガルツは商品の量産をアリスに依頼した。

パックが知恵を出し、皆が手伝えるようにという案がなんとか形になって来た。

 今日も1日が無事に終わったようでございます。

 わたくし、製造いただいてより536年が経過しております。5名様のマスターにお仕えして参りました。ナノマシンコントロールユニット三型、製造番号MN33625NNと刻印されておりますがただの製造順です。特に意味はございません。


 製造以後おそらく300年以上この土地に幾台もあるサーバーを使って参りましたが、12機あった複合衛星(えいせい)が1機を残して通信不能となり、地上の撮影機能といくつかの補助機能を残すのみ、メモリー容量も1周分と限定されてしまった為、アリスさまの周辺200ケラルのみ観測し記録する状態でございます。


 ですので、先程申しました経過年数につきましても分かる範囲でと注釈が必要かと存じます。

 と申しますのも精密観測は叶わぬまでも、僅かに残る星図と現在確認できる星座の相違が、記録から推測される経過年数よりも大きいように思われるのです。


 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 後日アリスによる削除 コメント: くどい!

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 今代のマスター、アリスさまの出会いからお話したいと存じます。

 わたくしの記録がかなりの年数途切れており記録も細切れではありますが、アリスさまは最もコントロール適合の良い人々のお一人であることは間違い無いでしょう。

 会話に難はございますがわたくしへのご指示、散布、回収、新たなご提案、いずれを取りましても斬新かつ合理的なものでございます。


 初めてお会いした時はわたくしスリープモードでございました。アリスさまの体温により辛うじて熱エネルギーと僅かな揺動(ようどう)エネルギーを頂き、明け方のご挨拶(あいさつ)となった次第でございます。

 電力の補充(ほじゅう)が急務でございましたので、内蔵マシン群よりわずかながら発電ユニットを作成し、日に当てるようお願いをいたしました。この要望には見事にお応え頂き、活動可能な電力を得ることができました。

 数日観察させていただいた結果、肉親を亡くされたご様子でありましたので、干渉が過度とならないよう配慮させていただいたつもりではございますが、果たしてどうだったのでしょう。

 相当に落ち込まれた時期が1月に及んだようで無意識の領域に深い傷を負っておられるのが分かりましたので、この時点では軽い心理ブロックを設置いたしました。


 裁縫(さいほう)に大変ご熱心なご様子に、わたくしも本来であればそのような干渉は致さないのでございますが、寸法等を視角から判定して網膜投影(もうまくとうえい)でご覧いただくことにしたのです。

 村の周囲の様子も観測させていただきました。あの折に頂いた電力で、繊維(せんい)系統の分解再構築のマシンを僅かに生産可能となり、布地の改変作業の機会を得ることとなりました。またあの折作成した地形図が後日のアリスさまの避難(ひなん)に際して役立てることができたのです。


 アリスさまにはあまりご記憶がないご様子でありますが、あの夜は大変に危機的な状況でございました。暴漢に立ち塞がられアリスさまが突き出される手に、ありったけの電撃を乗せたのはわたくしの緊急回避でありました。

 意識を朦朧(もうろう)とされるアリスさまの体を操り、多少なりとも安全な場所まで案内させて頂くことが出来たのは僥倖(ぎょうこう)と言うほかありません。その後も現在の保護者、ガルツさまに出会うまでのわずか1日ではありましたが大変なご苦労がございました。

 その中でわたくしはまた手を出さざるを得ない状況に、指先防護と着火のマシンを贈ることになったのです。

 またお父様に続いてお母様やご近所のお知り合いまで一度に亡くし、住んでいた村まで滅んだのです。前回設置した心理ブロックでは到底持ち堪えられず、より強固な障壁を設けました。村やご両親の事は我が身のこととは分かっても、どこか遠い出来事として穏やかに思い出されるようです。


 ああ、そろそろ夜が明けます。今日もアリスさまはお忙しいのでしょう。わたくしも周囲の観察を(おこた)らず御命令のあった時に万全の態勢で臨めるよう準備をしなければ。ガルツさまとの出会いについては後日にお願いいたします。



「ふゎあー、もう朝だ。ミットー、朝だよ。顔洗ってご飯にしよう」

「うーん。あたいまだ眠いー」

「ほら、起きて。今日は女神像の広場で市が立つらしいよ。美味しい野菜買わなきゃだよー」

「あ、そうだった。や、さ、いー」



 バタバタとした朝食のあと、皆様で買い出しにお出かけされました。


「ガルツー。そのカゴか手押し車、どっちかでいいでしょーに。なんで一人で両方なのよー?」

「久々の野菜仕入れだからな、どんな掘り出し物がないとも限らん」

「もう、変に気合が入ってるよー」


 ガルツさまは300メルほどの距離であっても万端なご準備、わたくしも見習わなければ。

 市が見えて参りました。荷台をそのまま売り台に活用、そばに置いた箱の上にも所狭しとさまざま野菜を並べておりますね。その数23台、すでに50人ほどが集まっているようです。ガルツさまが手前から順に見て行きます。手押し車はパックさまに預けたご様子、身軽にカゴを背負い次々と購入されて行きます。


「ガルツー、あたい、この赤いのがほしいよー」

「姉さん、これはなんて言う実だね。俺は見たことがない。美味いのか?」


「あら、こんなおばさん捕まえて姉さんだなんて口のうまいこと。これは柘榴(ざくろ)ってんだよ。どれ、一つ見せてあげよう。こうやって皮を割るんだ、ほら。この粒を食べるんだよ。癖があるって言う人もいるが、あたしはこの味が好きだね」


「おお、美味い。お前たちも食べてみろ。どうだ?美味いだろう。姉さん、10ほど貰おうか。いくらだね?」

「ガルツー、4人だと10個じゃ分けにくいでしょ20にしよー。あたい、気に入ったー」


「ああ、分かった。20個くれ。いくらだ?この食べかけはもらっていいか?向こうに荷物番が居るんだ」

「ははは、わかったよ、持っていっておやり。一つ50シルなんだけど800シルでいいよ」

「そうか。じゃあこれで」


 パックさまの方から不穏な物音がしていますね?ミットさまがもうお気づきのようです。


「ガルツー、ちょっと見てくるー」

「うん?俺も行くぞ」


 人をかき分けるように進んでいくと、ずいぶんと大きな男性がひと方、2メルくらいでしょうか、ほか3名さまですね。


「あー、うちの連れなんだが何かあったかな?」

「あ、ガルツさん、助かった」

「なんだお前は」大きい男が吠えます。

「うちの荷物番に何か用か?と聞いてるんだが」


「お前がこの小僧にここで商売させてるんだな?ショバ代を払ってもらおうか」

「商売?なんのことだ?ただの荷物番だが?」

「この小僧が客に物を渡すところを見たぞ。知らないとは言わせない。10000シル払ってもらうぞ」


「うん?パック、本当か?」

「うん子供連れの人に果物を一つあげたよ」

「お金は貰ったのか?」

「断ったよ」


「ふむ、聞いた通りだが?」

「口裏合わせて誤魔化(ごまか)そうったってそうはいかねえぞ」


 ガルツさまと大男が(にら)み合う中、後ろからミットさまの袖を引くものがいますね。


「あら?うーんっと、レンツさんだ。どーしたのー?」

「あいつらはここいらを牛耳っている鼻つまみ者でドルケルの者だ。厄介なことになるから、ここは引いたほうがいい」


「ふーん。ガルツー、こいつらドルケルだってー。鼻つまみだってよー」

「おい、嬢ちゃん。そんなこと言ったら………あぁぁ」

「なんだとこのガキ!」


「ガルツー、このおじさんが面白い顔するー」

「こら、うちの子供に突っかかるんじゃない。よさんか。ケガでは済まんぞ」

「どこまでも人を食った野郎だ。余程痛い目を見たいとみえる」

「わっ、嬢ちゃん、ここは逃げたほうがいい。みんなも見物してる場合じゃないぞ。離れろ!」


 ヤルツさまがご親切に周囲の方々の避難誘導をして下さいます。


「ガルツー、どーするのー?」

「まあ、待てよ」

「てめぇ!」


 取り巻きの3名さまが短剣を抜きました。ずいぶんと気の短い方々です。トラーシュの町での騒動が思い起こされます。


 取り巻きの一人がアリスさまの腕を(つか)もうと手を伸ばして参りましたので、軽く電撃を見舞って差し上げました。そのまま3メル程弾かれ動かなくなりました。

 大男がガルツさまに大きなハンマーを振り下ろします。当たれば痛いでは済まない威力ですが、ガルツさまは身軽に躱してしまいます。

 ドスっと地面を叩いたところで柄の中程で切り落としてしまわれました。


「さて、どうするんだ?」

「くそっ、覚えてやがれ」


 あら?ずいぶんとお早い決断ですこと。ミットさまが(きびす)を返した取り巻きの一人に足をかけ、捕らえてしまいました。


「ねー。せっかく来たんだしー、もうちょっと遊んでよー。お友達、大勢いるんでしょー?」


 ガルツさまが天を仰いでおられます。


「さっすがミット。いこーいこー。ほら、案内してよ」


 アリスさまが一番乗り気なご様子。ずっとお留守番が多かったですから、気晴らしがしたいのでしょう。


 ガルツさまもあきらめたのか、先程のハンマーと背負いカゴを手押し車に乗せ、引いて付いて行くようです。


 縛られた男の案内で坂を中程まで登って参りますと、前方から26名様、いろいろの服装で男達が現れました。前列の気の早い方が短剣を抜いていますね。あの大男も混じっています。


 身なりの整った背の低い男が口上を述べるようです。


「虫退治の英雄とか言われていい気になっているようだが、この街はドルケルが支配しているんだ。大きな顔はさせねえ。頭を下げて2万払うなら勘弁してやる」

「こっちも聞くが、改心して真面目にやる気はないのか?」


「何を言ってやがる。俺たちは支配者様よ。お前は黙って頭を下げりゃいいんだよ」

「ミット、アリス。好きなように動いていいが二人1組でな。パックは俺と組め」

「やっちまえ!」


 アリスさまが人集りの中央に針を飛ばします。ろくな防具もなしにこんなに固まっているので、胸の高さに放たれた針が2人を貫通し、3人目に突き刺さります。1投で3本、分散した放たれた針は7人を戦闘不能にしました。


 投げる瞬間を待ってミットさまが飛び込み首元を次々と切り裂きます。アリスさまが右へもう一投。左へガルツさまが斬り込みます。パックさまは明らかに慣れていないご様子で、続いて前へ出ましたが、向かって来た者のみ斬り伏せておられます。

 アリスさまが剣を抜き、そのままミットさまの近くへ切り込んでいきます。先さまは混乱してしまい11名が背を向けて逃走にかかったようです。どうやら大ムカデとの戦闘に居合わせた者が混じっていたご様子。


「奴ら逃げたぞ。戦闘終了!生きてるのは居るか?」


 ガルツさまは息のある者を一人一人見て行き、重症者はとどめを刺して行きます。治療してまで助ける意味がないと言うことでしょう。

 生き残ったのは3名でございました。その中に下でハンマーを振り回していた大男もおり、血止めだけして縛り上げました。


 下からアイゼルさまが2人連れて息を切らし登って来ます。


「はぁ、はぁ。一体何事ですか?おやずいぶん殺してしまいましたな」

「ああ。12人だな。向かってきたのは20以上いた」

「ガルツさん、26人だった」


「ことの発端はどのようで?」

「下の広場で買い物をしていたんだが、うちの荷物番に難癖(なんくせ)を付けられてな。そこの大男とこっちの男、他に二人いたな」

「一人、下で死んでおりましたよ」

「ああ、そうか。

 でこのハンマーをこいつが振り回すんで柄を斬ってやった。覚えてろと言われたんだが、そう言うのは苦手でな。忘れないうちにこのチビを連れて上がって来たら26だったか?

 改心して真面目に仕事をしろと(さと)したんだが、聞く耳持たないんだ。見ての通り武器を振りかざして向かってきたので返り討ちにしたんだよ。おい、デカいの。言うことはあるか?」


「いや。ない」

「そんな!アニキ!言ってやりましょう、あの小僧が年寄りに物を売ってやがったんだ」

「うん、そこがわからんのだが、何か決まりでもあるのか?」

「一応ではありますが、このドルケルには広場での商売を統率(とうそつ)する権限がございます」


「ふーん。ではパックは金を受け取っているわけだな?」

「金額までは見えなかったが間違いねえ」

 小男はあくまで言い張ります。

「そうか。パック、済まんがここで服を全部脱いでくれ。そんな嫌な顔するなよ、このおじさん達が好きな物を買ってくれるだろうよ。そうだな?」

「好きな物をなんでも。ですね?」

「ああ、そうだ。男に二言はないだろう」


 パックさまがパタパタと服を街路へ脱ぎ捨てて行きます。たちまちパンツ一枚になってしまいました。


「これも?」

「ちょっと2、3回飛んで見せろ。

 ふん。服を改めてくれ」


 アイゼルさまがパックの服を改めますがナイフが一本出たきりですね。


「さて、どうだったかな?」

「ちくしょう、小遣い銭も持ってねえのか?」

「「「もらってないもん」」」


「パック、着ていいぞ。アイゼルさん、どうする?このままこいつらの溜まり場に踏み込むかね?」

「何を言ってるんだ?こんな少人数で」

「アリス。大ムカデは何匹いた?」


「あー、大ムカデね。2500の1000。多分もっといたよ。タイセキワリー?だから」

「大ムカデの相手をできんのが何人いても問題ないと思うが」

「仕方がない。そこまで言われるならこの際だ、行きましょう」

「ようし。お前たち、立て。行くぞ」

「「「へーい」」」



「で、どっちだ?」

「……本当に行くんでやすかい?……向こうでさぁ…」


 5本目の左の路地へ入ってすぐの大きな建物の前に、先程逃げて行った者の内5人が立っております。

 アイゼルさまが声を掛けます。


「ドルケルさんはいらっしゃいますか?」

「おう、いるぞ。何の用だ?」


 身長が2メル、体重が150キルでしょうか、筋肉質な体型でございます。防具も丈夫そうなものを一揃いつけておりますね。


「大ムカデの被害が多く出ている中、一丸となって復興(ふっこう)せねばならないと言うときに、今回の騒ぎを見過ごすことはできません。

 以前から粗暴な振る舞いも多く報告を受けております。以上を以って街の治安維持を解任します」


「ふん。そいつ一匹を潰せば考えも変わるだろうよ」

 言いざまに背から大剣を引き抜き、ガルツさまに斬り掛かりました。ガルツさまはもちろん左へ躱しておられますが、アリスさまが横合いから針と一投されます。右の膝あたりに3本突き立ちました。

 大ムカデの初戦もそうでしたが、的の強度のご判断が甘いようです。

 ドルケルさまがこちらを(にら)みますが、よそ見を許すガルツさまではありません。大剣を柄元(つかもと)で切り落としてしまわれました。


「降参しろ」

「なんでこの剣が!」

「そんななまくらで俺の相手が務まるか!」

「うぐぐっ」


 左手を不自然に動かしていますね。僅かな動きですが丸見えです。アリスさまの針が左腕の防具を貫通し腹に腕を縫い付けました。今度は十分な重量があったようですね。


「ぐうっ!」

「面倒な奴だな。アイゼルさん、こいつがいなけりゃ解散でいいか?」

「そうですね。代表者死亡であれば問題なく解散になります」

「お前ら、もう一度聞くが改心して真面目にやる気はないのか?」


 パックさまに3人近づいて行きます。ミットさまが見ないふりをしているのがわかります。

 ドルケルが薄い笑みを浮かべていますね。


 3人が飛び掛かったところでアリスさまの針が二人の首を突き抜いて向こうの壁にココンと音を立てて刺さりました。残る一人はパックさまが既に斬り伏せておられます。その間にミットさまは弓を構えていますね。


「武器を捨てろ!逃げる奴は殺す!」


 ガルツさまが警告します。


 親切に教えてあげたと言うのに、逃げようとした二人が首に矢を受け倒れました。残りは10名です。

 いえ、ガルツさまがドルケルの首を()ねてしまいました。9名でございます。

 皆ブルブルと震え、手元の武器を人のいないところへ放り出しました。ミットさまが番えた矢を向ける中、パックさまが武器を手押し車に放り込んで行かれます。


「3人ずつ前へ出ろ」


 ガルツさまが順繰りに9名を後ろ手に縛り上げ、12名を数珠(じゅず)つなぎにしてしまいました。


「何処か留置所があるだろう。預けていいか?」


 アイゼルさまの返答は良いものではありませんでした。

「あいにく人手が足りない。とても面倒など見られないよ」


 渋い顔でガルツさまがこちらを見ました。

「アリス、済まん。なんか無いか?拘束した上で片付けなんかをさせたい」

「聞いてみるよ」


《はい。犯罪者向けに精神制御を行う簡易ロボトミーというべきものがございます。

 今回は解除される恐れが全く無いので本当に簡易なものになります。首の後ろにボタン様の発信器を持ち脳神経に直接接続いたします。

 ナノマシンによる植付けと除去が可能となります。使用する材料につきましては馬車に戻っていただければ間に合うかと存じます》


「うえっ、あるんだ……首の後ろにボタンを付けるって。材料は戻ればあるみたい」


 やはり一部しか伝わっていませんね。


「そうか。中を改めるか。また案内を頼むぞ」

「……へい……」


 中は主に生活の場だったらしく雑然としております。それでも一画に武器が収められた部屋、食糧庫、炊事場には3人が繋がれていました。その3人は解放しました。奥の2部屋をドルケルが使っていたようで毛皮を何枚も敷いて、酒の壺がいくつも転がっています。右奥に扉があり、案内の男も中を見たことがないと言います。

 中を覗くと金銀、宝石類の他3つの箱にぎっしりとお金が入っています。


「アイゼルさん、見ての通りだね。後の始末は任せるよ。俺はあいつらをなんとか労働力に仕立てるよ」

「ガルツさん、あたし銀が少し欲しい」

「今はよすんだ。交渉するにしても落ち着いてからだ」

「分かった」


 アイゼルさまにこの場の始末を任せ戻ることとなりました。脚に深傷(ふかで)を負った者がいないのは幸いでございます。30メニほどで戻ることができました。

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