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チーズバーガーとカラス

作者: 杉将

 マクドナルドでチーズバーガーのセットを買って、公園で食べた。食べている途中、カラスが何度か僕のハンバーガーを襲った。僕は唇が傷つくことを恐れて、カラスとハンバーガーを取り合う気になれなかった。噴水の近くにいた男女が、僕のことを笑っていた。こんなことになるなら、店内でお召し上がりになればよかった。

 腹が満たされたのか満たされていないのか、よくわからないまま公園を出た。東京に来てから三日経ったが、まだどこか、フワフワしている。

 眼に映るものが気になりながらも、人にぶつからない様に一定の速度で街を歩いた。不意にトントン、と肩を叩かれたのは、信号が青になるのを待っている時だった。

 ついてますよ? と女の人は笑いながら言った。指は頭を指していた。自分の手を頭に持っていくと、ざらつく何かが乗っていて、取り上げてみると、それはカラスの羽だった。物が書けそうな、芯のある羽だった。

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