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200文字小説集 vol.2

社交辞令婚・その後(200文字小説)

作者: 日下部良介

 再婚したばかりの妻が死んだ。

 駅のホームから転落して電車にはねられたという。周りに人気はなく、事故死だと断定された。


 数日後、事故当時の防犯カメラの映像に不審な点があるので確認して欲しいと警察に呼び出された。

 その映像見て僕は驚愕した。ホームの縁から伸びてきた手が彼女の足を掴んでいるではないか。そして、彼女が線路に転落する刹那、その手の主が顔を出して笑っていた。

「心当たりがありますか?」

「最初の妻です」




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― 新着の感想 ―
[一言] 怖い(+_+) 特に社交辞令婚のほう。葬式で笑顔を見せるサイコな部分、ゾっしました
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