いつか来る“死”のために“何もない”今日を怠惰に生きる
毎朝6時30分に起きる
何もない今日の始まりの合図
何もない故の怠惰
生きてる心地なんて無くしてしまった
弱い心の象徴
ずっといじめられてきた
ずっと怒られてきた
ずっと我慢してきた
穴があいた風船のように
底のないペットボトルのように
中身が漏れ出してきた
それを止めようとせず
ただ呆然と眺めていた
とうとう空になってしまった
今まで好きだった本
今まで嫌いだった人
今まで悲しかった出来事
今まで嬉しかったサプライズ
過去の記憶まで改変されていった
あの時はどう感じていたのか
誰かと話すたび
学校へ行くたび
家に帰るたび
お腹の中で黒いモヤモヤが渦巻いていく
今までたくさんの感情で渦巻いていた日々
怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰
怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰
たった一つの悪感情が渦巻く日々
たった一つの幸福は
永遠に寝ていること
勝手に物語が進んでいく夢が
こんなにもいとおしい
いつか来る“永眠”を叶えるために
毎秒毎時毎日毎週毎月毎年
怠惰に生きているのだ