守護生活
昨日から置いてある
バターの様な朝が
寝心地の悪さと
掛け布団の位置で
はっきり分かる
お腹の中心で
世界中の胸糞悪い話を
遊園地のティーカップで
廻しているみたい
鏡越しに見える髪型が
ヒジキを
引きずっている様だから
神聖な朝の冷たい水で
ただの水で
洗い流したくなる
拭いたら元に戻るはずだ
そんな役目の白いタオルに
申し訳無さを感じて
それでも使うしかない
悲しい時間
穴を開けたら
閉じるのが当たり前で
開けっ放しの美しさを
わざわざ話す人が居ない
ゾロゾロ歩いて有象無象
ゾロゾロ歩いて有象無象
ふと気づく人が
立ち止まるけれど
立ち止まった人には
邪魔だと言う
僕等は
テリトリーを守るだけで
精一杯だった
その小さな力で
たった一人で守護生活
トイレットペーパーの
清純さが
ティッシュペーパーの
小悪魔さに
負けないのは
水に
溶けやすいからかもしれない
芯があるからかもしれない
そうやって
トイレの中で考える人
物差しで真っ直ぐ
線を引けなかった時
やってしまったと思うのか
これはこれで面白いと思うのか
その違いを
ぐるぐる考えられるのか
どの立ち位置で立ち上がろう
そもそも立ち上がれるのか
その選択肢を取捨選択する人生
既に面白くも無く
既に意味も無い
存在したら目標を持つ
生きてる意味を考えてる
それはある意味
大抵の人がしている事で
人と違う事では無い
ゾロゾロ歩いて有象無象
ゾロゾロ歩いて有象無象
ふと分かった人が
同じ行動をして
同じジャンルの中で
思い付いたモノの良し悪しを
言い合っている
僕等は
テリトリーを守るだけで
精一杯だった
その小さな力で
たった一人で守護生活
守れた先に何も無い
混沌生活
膿みたいな時間
それでもって必死な理由は
誰でもそれぞれ持っている
その理由が
画期的で活気的な事を
望んでいる
その為の何かを信じて
自身の中の何かを信じて