楽しい日常
巷で噂になりつつある異世界に行くシリーズの本を手に取り、俺は自分自身にこんな事はないよなどと思いながらその本を読んでいた
「時音なーに読んでるの?」
後ろからふと声をかけてきたのは俺の幼なじみでありながら俺の彼女の相川夏音である
そんな夏音の声に全く気がつかなくぐらい読書に集中していた
「ねー時音てば」
「おーい」
「聞いてる?」
「このわたしの呼びかけを無視するとはいい度胸だな、こうなれば必殺ウルトラスーパーアタック‼」
どすっという音とともに俺のお尻に激痛が走る
「いってな!なにすんだよ‼」
俺はお尻をさすりながらそいつに向かって叫んでいた
「なにっなによ‼わたしの呼びかけを3回も無視したじゃない‼」
「だからって蹴ることねーだろ?」
「仏の顔も3度までっていうしわたしの顔も3度までなの、しかも彼女のわたしを置いてきぼりにして本のコーナでがっつり読書してるし、初デートなの読書ってありえないからね‼」
夏音はめちゃくちゃお怒りでした、この状態の夏音に何を言っても勝てないのは目に見えてるのでここは下手にでる事にした
「ごめん」
俺は謝った
「分かればいいのよ‼ どうせ時音の事だから付き合ってもこういうことになることはわかってたし、どうせわたしの事なんて本以外なわけだし… 私に魅力がないのがいけないのよね… だから置いてきぼりにされるし、初デートなのに相手してくれないし、 どうせ私なんか… どうせ… どうせ…
ながい愚痴がとにかくながいのだ
しかも最後方なんて皮肉のこもった自己嫌悪らしからぬことを言っている
こうなれば必殺のあれを使うしかない…
「ごめんなさい(土下座)、もう夏音様を置いてきぼりになんていたしません、本があっても飛び付きません、全て僕がいけませんでした、どーかお許しを」
それをみた夏音は恥じらいながら
「あーもわかった わかったからこんな公共の場で土下座なんてしないでよ めちゃくちゃ恥ずかしいから‼」
その言葉待ってました‼ 俺はすぐに立ち上がり、夏音のほっぺにキスをした
「(///∇///) もー恥ずかしいから…」
こうしてこの場は納まったそして、そのあとゲーセンで遊んだり
夏音を服選びを見て回ったりした
楽しい時間とははやいものである 【こうして俺たちの初デートは終わりを迎えていた。】
外に出てみるともう日が沈み、真っ暗のなかを手をつなきながら歩いていた。
「ねーなんで私なんかを選んだの?私なんかよりもっと可愛い子にしたらいいじゃん なんでこんなブスな私なの?」
ふと疑問をなげかけられた
「なんでだろうなぁ たぶん一緒にいて居心地がいいからじゃね!? ほら、俺ら幼なじみだし、俺のこと一番理解してくれるのは夏音だけだからな、それに夏音はブスではなしな」
そー彼女はブスではないのだ、見た目も身長が158㎝ぐらいですこしぷにっとしているもものそこまでふくよかではないし、目なんて二重で笑顔が素敵である。
しかしながら彼女の通っている学校のほとんどの女の子たちが可愛すぎるのだ‼ 他の子はスレンダーな子やグラマーな子キリキリとした顔立ちや、ふわっとした可愛い子などがおおいため夏音の可愛いさが薄れてしまっていた。
なぜこんなにも多彩なる美女が多いのかというと、この学校がモデルや芸能人、歌手などを目指す人が通っているところだからだ。