プロローグ
初めましてお久しぶりです。若葉 美咲です。
今回は初めて悲しい恋をテーマにしました。でも、あんまり上手くは出来てません。それでもいいよって方だけ進んで下さい。
ガタン、ゴトン。
重い音が響き渡りその度に電車は揺られた。
お父さんとお母さんが外国の仕事に行くため、ボクは田舎の祖父母の家に預けられることになった。もちろんボクはそんな田舎に行きたくないから猛反対した。だけど、ボクが女の子ということもあって、ボクの一人暮らしは認められなっかた。
どうせなら、連れて行ってくれればいいのに治安が悪いとかで即ダメ出しをされた。そんな即答いらねえよ。悪態がでそうだった。だが、もちろん持ち前の笑顔でニコニコしておく。悔しいから。こんなことで怒るやつだと思われるのは、親が相手でもごめんだ。ボクは、そうやって生きてきた。
何年ぶりだろう? ボクがこの村に帰るのは。
少し目を閉じて、過去を振り返ってみる。
ああ、9年前、この村を去ったんだけ。珍しくボクが親にわがままを言ったんだ。
六華村が怖くなって。
7歳まで、ボクは六華村で暮らしてた。お父さんお母さんがやはり海外で暮らしてたから。ボクは、六華村が嫌いになった。何かがあったんだ。何があったのか、ボクは覚えていない。いや、思い出したくないだけかもしれない。
ただ、ボクは思うんだ。六華村が嫌いだと。強くそう感じる。あそこには行くなと、ボクに語りかけるんだ。ボクの中の何かが。