ユイナと異世界転生~前世と愛とちょっと魔法~
こんにちは〜!作者のSiipeです!初作品なので変なとこがあっても許して下さい…
(関西弁が出てきますが変になってる場合がございます。駄目な方はお戻りください…)
では「ユイナと異世界転生~前世と愛とちょっと魔法~」お楽しみ下さい!どぞ!
目を覚ました瞬間、私は確信した。
――ここ、天国じゃねぇ…
天井は木製、空気は澄み切っていて、体はやけに軽い。
知らない人たちが私を囲み、泣きながら安堵の声を漏らしている。
「ユイナちゃん、起きた!良かった良かった」
誰やねん。いやほんまに誰。ほんで私の名前ユイナじゃなくて、佳奈やし。
それでも、その手は温かかった。
必死で、嘘じゃない。
……悪い人らちゃう…か
どうやら私は、異世界に転生したっぽい。
名前はユイナ・フィラリア。村の相談役で村長の一人娘。高熱で倒れて三日間、起きなかったらしい。
前世の私みたいにはなりたない。愛されない人生なんてもうごめんや。
だから誓った。
よっしゃ決めた、今世はとりあえず愛されたい。
世界を救う? 知らん。
魔王? 関係ないし。
ただ、消えても誰も気づかない、そんな位置には戻りたくない。
この世界での私は、不思議な力を持っていた。
相手の感情の「向き」が、なんとなく分かる。
好意、警戒、無関心。
言葉じゃなく、空気として伝わってくる。
なんこれ、むっちゃ便利やん
嫌われそうなら距離を取る。
好意を感じたら、無理に踏み込まない。
こっちは必死な愛想はだいたい裏目に出るて知っとんねん
私は頑張らなかった。
前に出すぎず、後ろに下がりすぎず、
壊れない距離に立つ。
すると不思議なことに、
「君がいると落ち着く」
「話してると安心する」
そんな言葉を、少しずつもらうようになった。
……嘘やない…嬉しい…
嬉しいのに、怖かった。こんな日々、いつまで続いてくれるのだろうか。
ある日、村が小さな魔物被害に遭った。
誰もが不安で、空気が尖っていた。
私は前に出なかった。
泣いている子どもの隣に座り、
震える大人の話を、ただ聞いた。
今は“待ち”や。じっと待つ。
私は何も解決していない。
英雄にもなっていない。
それでも夜、誰かが私に毛布をかけた。
誰なんてウトウトしていて覚えていない。だが
「ありがとう。君が居てくれて助かった」
その言葉は、はっきりと伝わった。
温かくて、優しい。
……あかん、泣く……
前世では、
「ありがとう」も
「必要」も
言われた記憶がない。
殴られるより、怒鳴られるより、
どうでもいい扱いの方が、ずっと残る。覚えてる。
私は、「ありがとう」とか言われたい訳じゃない。
居なくなっても良い存在になりたくないだけ。
一人だけでも良いから、人に愛されてみたいだけ。
理由がなくてもいい。
役に立たん日があってもいい。
「今日は本当にありがとう。君のおかげだ」
その一言が欲しかった。
風が吹き、火が揺れる。
私は今日も、前に出すぎない。
無理に笑わない。
誰かの心を壊さない位置に立つ。
それで…それだけで、ええんよ
この世界で私は、
静かに、確かに、存在していく。
とりあえず――愛されながら。
初作品いかがだったでしょうか!
作ってみたかったんです〜異世界転生モノ。佳奈ちゃん、前世はバリバリ働いて、過労死したんだとか…。
...(lll-ω-)コワスギ
次回も頑張って書きたいと思います!なのでどうぞ…どうぞ私を応援して下さい!




