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目覚めて5分で即戦争

体がふわふわする。

何だろう?私、買ってきたスフレチーズケーキを3ホール食べてたのは覚えてるけど…。


------------------------

…ラー、…ステ…

認……

………始

------------------------


何か聞こえる。

ここは…?


「はっ!!」

寝苦しい状態だったようで漫画のようにガバっと目が覚める。

「うわ、漫画みたいに…ってか布団は?」

あたりを見回す。

「えっ?」

とても広い空間に片膝を立て私に頭を下げている人が100人はいた。というよりどう見ても人間ではない。

「伝説は本当だった!1000の魔法石が光り、満月が赤く染まるとき、魔王様が復活される!」

「ま、おう?」

「はい!魔王様でございます!何なりとお申し付けください。我ら魔族、忠誠を誓います」

手に羽生えてる…ハーピィっていうの?

というより何だろうこれは、ドッキリかな?

「いや、えっどういう…?」

そう言って立ち上がろうとするが何か変だ。自分の体が自分じゃないようだ。

そう思って頭に手をやると

「つの…ツノ…角生えてる!?っていうか私いつの間にこんなスタイルが良く!?」


「魔王様、ご命令を。どのようなものでも必ず実行をしてみせます」

植物を巻き付けた人?うん、人が言う。

なんか前の4人すごいオーラあるね。

鳥…ハーピィ?と植物の人、なんか鱗貼り付けてる人、もう一人は…フード被ってて顔が見えない。

そして後ろの人たちなんか武器もってるし…。


「何かございませんか?」

うーん、頭がおかしくなりそう。糖分が欲しい…。

「武器…武器…じゃあチョコレート戦争を…」

チョコレート戦争とは私が大好きなお菓子の1つだ。

銃、戦車、刀など様々な武器の絵柄が書かれたチョコレート菓子である。


「ちょ…と…戦争?」

次の瞬間ドンという重い足音と共に刀を抜く音が聞こえる。

「なに!?戦争か!腕がうずくな!皆の者!準備をせよ!我に続けえぇ!!」

「「うおおおおおぉぉぉぉ!!!!」」

鱗を体に貼り付けたような人を筆頭に後ろにいる100人の部下?たちは武器を片手に雄たけびを上げる。

いやそうじゃなくて…あれ?これほんとに…。


「え?あ…。ま、待って、やめてええぇぇぇ!!」



はい、どうやら私は魔王に転生したらしいです。

そしてなぜか忠誠を誓われて最初にとんでもない命令をしてしまいました。


それと最初に言っておきましょう。

これは私がこの世界を本気で生きようと決意するまでの話です。

幸先が悪いですが本当に大丈夫なのでしょうか…。


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