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「生きて死んでいる」

この物語は、英雄や救済の話ではない。ここには、救い主の姿も、幸せな結末も存在しない。これは、すでに死んでしまったわけではないが、もはや生きているとは言えない魂の物語だ。生と死の狭間で苦しむ私が、感じることなく歩き続けるその足跡を、言葉で刻んでいく。この物語は、私がまだこの世界にいる理由を探し続ける試みであり、消えてしまいたくないという必死の叫びでもある。もしあなたがこの物語を手に取ったなら、覚悟してほしい。ここにあるのは、ただ一人の人間が、「なぜ書き続けているのか」を理解しようとした廃墟だけだ。

私はもう六年間、死んでいる。

それは美しい比喩でも、注目を引くための言葉でもない。

毎朝、肩にのしかかるこの疲労と同じくらい現実のことだ。


墓も、花も、墓碑銘もないけれど、

自分の中の何かがずっと前に息を引き取ったことは分かっている。

それ以来、私を支えているのは言葉だけだ。

私の言葉。詩や物語、虚構に化けた私の欠片、

真夜中に書きつけるメモ――まだ言葉を使えると信じたくて。


おかしいのは――いや、日によっては悲しいのは――

ほとんど誰もそれを読まないということだ。

同じ三人、せいぜい六人。

それでも、本当に読んでいるのかどうか疑ってしまう。

きっと彼らは、ただページをめくるだけで、

私を蝕んでいるものの表面をかすめているにすぎない。

でも、責める気にはなれない。

死者を読むのは、簡単じゃないから。


「死んでいる」と言っても、肉体のことじゃない。

もっと静かな死だ。

血の中に、何の前触れもなく忍び込む死。

歩き、働き、写真の中で笑う――

それでも触れるものすべてが少しずつ腐っていくように感じる。

六年間、惰性で息をし、慣性で存在し、

何の合図を待っているのかも分からないまま時計を見つめてきた。


あらゆることを試した。

ドラッグ、酒、セックス、宗教――いくつもの宗教を。

知らない神々に跪き、感じない身体を愛した。

ある夜、ひび割れた壁に向かって懺悔した。

自分の声が石膏に反響するのを聞くためだけに。

その反響こそ、何年ぶりかで受け取った最も誠実な答えだった。


かつて私は、救いが誰かの姿をして現れると信じていた。

女の人かもしれない、と思ったこともある。

ずっと後になって、終わったはずの物語のあとに、

元恋人がメッセージをくれた。

「あなたは本当に優しい人だった」と彼女は言った。

「でも最初から壊れていた。あなたが触れるものは全部、壊れてしまう」

そして、恐ろしいことに、その声には怒りがなかった。

ただ、疲れが滲んでいた。

まるで、私がまだ認めたくない何かを彼女は理解していたかのように。

――人は、完全に死なないように、傷を世話しながら生きることを学ぶのだと。

そして時には、痛みが生き続けるために、

他人を傷つけるしかないこともあるのだと。


私は「死んでいる」と言うけれど、少しだけ嘘をついている。

日によって――いや、一日の断片のような時間の中で――

内側の何かがわずかに震える瞬間がある。

うまく書けた一文。

カーテンの隙間からこぼれる夜明け。

思いがけないメッセージ。

その瞬間、かすかな揺れを感じる。

ほんの小さな亀裂。

死が一瞬よそ見をして、光の筋を通してしまったような感覚。

だがすぐに、すべてが元に戻る。

揺れは消え、

私はまた書き始める。


たぶん、それがまだ書き続けている理由だ。

完全に消えないため。

誰かの記憶の片隅に、私の言葉の欠片が残るように。

書くことは、私にとって昏睡状態を保つ手段になった。

生きてもいないが、完全に死んでもいない状態で。


そして今、あなたがいる。

私の読者。

沈黙の観客。全てを見通す存在。

文字の向こう側から見つめているあなた。

あなたが誰なのか、なぜこれを読んでいるのか、私は知らない。

でも、ありがとう。

もしかしたら、あなたは私の頭の中の声のひとつかもしれない。

あるいは現実に存在していて、

画面の前で「死んでいる」と言う見知らぬ誰かの言葉を読んでいるのかもしれない。

どちらにせよ、ここまでたどり着いたなら、

あなたはまだ生きている多くの人よりも、私のことを知っている。


だから、ようこそ。

この物語――私の人生へ。

英雄も、救済も、幸福な結末も期待しないでほしい。

ここにあるのは、ただ、

まだ「なぜ書き続けているのか」を理解しようとしている一人の廃墟だけだ。

そして物語のページが閉じられ、言葉が空気に溶けるとき、私は何を残すのだろうか。もしかしたら、遠くの誰かの記憶の片隅に、ほんの少しだけ私が残るのかもしれない。それとも、何も残らないのかもしれない。正直に言えば、私は答えを求めていない。何も解明する必要はない。私の物語は、宇宙の広大な空間の中でほんの一瞬のため息に過ぎないのだ。しかし、もしもこの物語を読んでくれた誰かが、何かを覚えていてくれるなら、それが私の存在の証となる。今はただ、言葉を紡いだことを静かに受け入れ、物語の終わりを迎える。そして、この終わりが、また新たな始まりに繋がることを願って――。

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