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フランス人彼氏が甘すぎて、血糖値が心配です。  作者: 宇津木 しろ


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18/21

彼の姿は、○○似

今日は「彼が誰に似ているか」についてのお話です。


私の彼、正直に言って、かなりかっこいい。フランス人の友人からも「イケメンだね」と言われるほどです。

でも、ずっと心の片隅に引っかかっていたことがありました。


「……誰かに似てる気がする」


けれど、その“誰か”がどうしても思い出せない。


そんなある日。初めて彼の写真を母に見せたときのこと。

母は写真をじっと見つめ、静かにこう言いました。


「……イエス・キリスト?」


──雷に打たれた気分でした。


面長の輪郭。澄んだ大きな瞳。ひげ。そして肩にかかる長い髪。

確かに……激似。


霧が晴れるように、胸のつかえがスッと消えました。


「いやいや、キリスト教徒に怒られるでしょ!」と突っ込みが聞こえてきそうですが、ご安心を。


私の家は曾祖母の代からカトリック。親の顔よりもイエス・キリストの絵画を見て育った家庭なのです。

そりゃあ、既視感があるはずです。


そのことを彼に伝えると、彼はすぐさま横を向き、真顔で一言。


「右の頬も打っていいですよ」


──救世主、降臨。


これは「マタイによる福音書」第5章39節の引用です。

「悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの左の頬を打つなら、右の頬をも向けなさい」


彼もまたカトリックなので、聖書という共通の“言語”が通じるのです。


つまり彼は、姿が似ているだけではなく、ちゃんと教えも理解している。


……ただし、私にお菓子を与えすぎるという弱点もございます。

(体重、確実に増量中。)


それでも、神に感謝したくなる毎日です。


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