超・甘党な彼と、私の心配。
「しろさん、かわいいね」
いつもそんなふうに甘い言葉をくれる彼ですが、
実は──本人も、びっくりするほど「甘いもの好き」なのです。
コーヒーは、もちろんブラックなんてありえません。
砂糖をたっぷり、ざらざら〜っと。
抹茶にも砂糖。どんなに渋くても、甘く仕上げるのが彼流。
時にはなんと……
砂糖をそのまま、口に運ぶことも。(や、やめて〜)
そして欠かせないのが、おやつの時間。
ウエハースに、チョコレート、ビスケット、マカロン──
そのラインナップは、まるで夢のスイーツビュッフェのよう。
思わず聞きたくなります。
「ねえ、体調……大丈夫?」
心配になるほどの甘党ぶりですが、彼はいたって元気。
いつも自転車で街中を颯爽と走り抜け、
どうやらそのエネルギー消費量がすごいらしく。
それに、身体も大きくてがっしりしているので、
私とはきっと代謝も違うのでしょう。
それにしても、なぜ全く太らないのか——
これはもう、私の中では“世界七不思議”のひとつです。
とはいえ、いくら元気でも、甘いものを無制限に食べていいはずもなく。
「健康診断はきちんと受けようね」と、つい口をはさんでしまいます。
甘いものは、心もほぐれるし、笑顔にもなる。
でも、それと同じくらい──
あなたの健康が、私には大切です。
いつまでも、一緒に笑っていたいから。
今日もそっと、彼のおやつの量を横目で見守る私です。