表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/53

8話 夏祭りの準備

 苗蘇高校(びょうそこうこう)は創立以来、夏祭りを毎年開催していた。

 この夏祭りは、元々は苗蘇神社(びょうそじんじゃ)境内(けいだい)で開催していたが、神社が高校になったので、高校が開催を引き継いだのだ。

 夏祭りの準備はとても大変だが、教師や生徒たちは一丸となって準備に取り組んでいた。

 皆、この夏祭りが大好きだったのだ。

 由佳(ゆか)も夏祭りの準備に参加していて、日暮れ近くまで学校で作業をしていた。


「ちょっと作業に集中しすぎちゃった。早く神様にご挨拶して帰らないと」


 すっかり帰りが遅くなってしまった由佳(ゆか)だが、それでも苗蘇神社(びょうそじんじゃ)(おもむ)いて帰りの挨拶をしようとしていた。

 下校時にも神様に挨拶をするのが由佳の日課だった。


 時間が遅くなったこともあって、辺りは薄暗くなっていたが、苗蘇神社に続く小径(こみち)は両脇に林立(りんりつ)する灯篭(とうろう)に明かりが(とも)っていて、幻想的な明るさに包まれていた。


 そうした小径(こみち)に入ってすぐに由佳は異変に気付いた。


「え? なに、あれ…?」


 小径の先には鳥居があり、その奥に苗蘇神社の御社(おやしろ)があるのだが、鳥居が何かで塞がれていたのだ。


「…これって…、動物の毛皮…?」


 由佳が恐る恐る近づいてみると、それは毛皮のようだった。

 それもただの毛皮ではなく、柔らかで、ふわふわしていて、とても気持ちのよさそうな毛皮だった。

 由佳はそっと手を伸ばして毛皮に触れてみた。


「……!」


 毛皮は思った通り柔らかで、暖かく、まるで子猫を撫でているような手触りで気持ちが良かった。

 その為、由佳は夢中になって毛皮を撫でまわしてしまった。

 しかし、さんざん撫でまわした後、ふと我に返った。


「これ、動物だよね……」


 毛皮はとても大きく、何か大きな動物が苗蘇神社(びょうそじんじゃ)にみっちりと収まっているような状態だった。

 こんなに大きな動物とはいったいなんだろう?と、由佳は急に不安を覚えた。


「……まさか、熊? ……じゃないよね……」


 そう一抹の不安を覚えた矢先、由佳は不意に声をかけられた。


『キミはいつもお参りに来てくれている娘さんだニャ?』


 由佳はびっくりして飛び退いた。

8話目はどうでしたでしょうか?

(,,•﹏•,,)ドキドキ


そして、お待たせしました。

ようやく物語が展開いたします。(๑•̀ㅂ•́)و✧


由佳も夏祭りの準備をしている場合ではなくなってまいります。

乞うご期待いただけますと幸いです- ̗̀ෆ(˶'ᵕ'˶)ෆ ̖́-


そして、もしよろしければご意見ご感想などをいただけますと幸いです。

誤字脱字などのご指摘も助かります。宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 大きいですねぇ。普通なら顔も埋めて堪能したいところでしょうか。でも、神様のようですものね。さすがにだめですよね。仕方ないので我慢しようと思います。今回もとても面白かったです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ