またね
目覚めて不安になる
よく眠れたのに
フワフワと不安だ
今日が曇りだからだろうか
時々、晴れ間だってのぞいているのに
夢の中で誰かと話してた気がする
幸せだった
だけど、起きなくてはいけない
急に目覚める
一人だった
起きてタバコを吸いコーヒーを淹れて
なろうを開く
僕と同じように肉体と言う魂の器に入った人たちが
それぞれに肉体の無いこの世界の中で
言葉を持ちよる
昨日の出来事
今日の出来事
自分と言う何かから生まれた魂たちは
何かを紡ぎあい、何かを語り合い
まるで、夢の世界のようにつながりあう物語
絶望も希望も全てをひっくるめて
時に温かく……まるで手に伝わる感触のように
いろんな色
聴こえる音──声
匂い
まるで目に視えないお互いの世界に、存在しているかのように持ちよる言葉
互いに触れあう
影ではない……幻のような、その人の姿
あるいは形──
魂の輪郭と言うものを俄に感じさせてくれるこの場所
今日もあなたがいる
今日もここに
いつかは消え去ってしまうこの世界のように……
また会えるだろうか──
わずかな言葉を残して、いつかは消える
透明な、あなただった輪郭線は、ついに空へと消えて
旅立ちの向こうに、あなたは行くのだろうか……
寂しいけど、
全部、懐かしくて
全てを抱き合えるような──
──やあ……君だったのかい?
はじめまして……ようこそ──
いつか、会ったかな……?
……今限りなのかも知れない
あなたの声が聴けること
今限りなのかも知れない
あなたの言葉と触れあえること
あそこに逝けば、ひとりになるのだろう
そして、ひとりになったことさえ、いつか忘れるのだろう
だけど、何もかもは、無くならない
一度、消えて、全て生まれ変わるから
不変なものが無い代わりに
この世界は存在しつづける
あなただって
消滅と誕生を繰り返して
誰かに会いに行く
今日限りのこと
いつか忘れられる
いつか消えてしまう……──いつか
時は巻戻らない
ある一点に向かって進む
そんな偉大なものをそんな悠久の時間を
ずっと感じていたい
いつか違う世界で出会った時、
君の手をそっと握る
どこからやって来たのか知らない……君の手を
まるで、今朝見た夢の中で出会った世界のように
幸せだった
不安だった
目覚める時間。
起きて、タバコを吸い、コーヒー淹れて……
この世界を開く
今日も、君は、ここにいる。
元気そうだった……良かった──
限りある今と、限り無い未来。
不安も希望ものせて、全ては──宇宙は……
また、消滅して、幾万ものこの世界のように生まれ変わる
言葉を投げかければ、
もう、とりとめも無いから
今日は、このへんで。
また、また……またね