天使と言われた妹が悪魔だということを姉の私だけが知っている。妹の悪事のせいで私は婚約破棄をされて天使が悪魔だということを証明することにしたのです
まるで天使のように美しい麗しい乙女。金の髪に青い目、素晴らしい。
みんなこんな風に妹のことをいいますがあれは悪魔でしたわ!
私の大切なものをいつも取り上げて壊し、妹というだけで許される。
あの悪魔は見かけがすべてという持論をもっていまいちな容姿の姉をばかにしていました。
「カラスみたいな汚い髪に、カラスみたいな汚い目の色の人はだーれだ」
私をみてニヤニヤ笑いこういうのです。人がいないところでいうのがたちが悪い。
「うるさいわね、そろそろ家庭教師の先生がくるころでしょ、用意しなさいミリア」
「具合が悪いからパース」
私はこれと両親が同じだということすら信じられません。公爵の家の天使といわれていましたが性格は極悪でした。
「きゃあああ!」
服を破られた妹が部屋からでてきてそしてそこには私の婚約者、私の婚約者が家にやって来たとき、妹を襲ったということで婚約は解消になりました。
「あはは、ばっかみたーい、あんなお坊ちゃん誘ったりしないわよ」
私が問い詰めると、お姉さまが先に婚約したのはずるいから解消させてあげたのと天使の笑みで妹が言いました。
「からかっただけじゃなーい」
私はふふと笑いました。笑う以外できなくなっていたのですわ。
ここから私は天使のようと言われる妹が悪魔だということを証明してやると決意したのです。
「うふふ、お姉さまが王太子殿下の婚約者になんて選ばれるわけないわー」
王太子殿下の婚約者選びの舞踏会でもこんなことを囁く妹。
私はにこりと笑いました。そして殿下をダンスに誘いました。
殿下の耳元であることを囁くと彼はこちらをみて小さく頷いたのです。私はここで殿下の婚約者に選ばれたのですわ。
「ミリア・オーブランを訴える! お前は公爵の次男、クリス・マクロイドを陥れ、いまは我が婚約者であるアーデン嬢と婚約解消させたそうだなその罪許しがたい!」
「私はそんなことしてませんわ」
よよと泣く妹、泣き顔さえかわいいですわ。殿下は妹を睨み付け、私はクリスの親友だと叫びました。彼からすべてを聞いている!と。
ええ、私の元婚約者のクリスは殿下のお友達でした。私はそれを聞いて知っていたのです。
まあバカの妹はそこまで知らなかったのですが。
私はなのでクリスの無実を殿下に話をして、不名誉なことと親友に話せなかったクリスの話を聞き取り、妹が勝手に服を破り叫んだことを突き止めたのです。
そこからは話し合い、婚約式に妹を呼びつけ、天使と言われた妹の裏の顔を暴いたのです。
殿下によってクリスの無実が証明され、妹は断罪され辺境送りとなりました。
私はクリスと再び婚約し幸せになりました。実は殿下との婚約も演技だったのですわ。
あの天使のような外見の悪魔は北の修道院で修練をさせられているそうです。二度と出てくるなですわ。
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