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出発の時
胸の奥で何かがざわめく
ここではない何処かを見ている小さな僕が
僕の心をつついている
少し前から いや ずっと前から
気づいていた
冒険者のように僕は出発の時を迎えるべきだ
扉の向こうに広がる世界を
僕の身体で確かめに行こう
僕の目も
僕の耳も
僕の肌も
世界を感じたくて揺れている
僕は小さな旅人
名のある冒険者の旅立ちも
始まりは小さい
本当は冒険に大きいも小さいもない
僕の心が何かを大きく捉えたならば
誰が何を言おうと それは大冒険
さあ
出発の時は今
僕は未知なる世界へ足を踏みだす




