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ささやきと夢
深い眠りに落ちている僕に
誰かが耳元で何かをささやいている
あなたは誰?何て言ったの?
それは悪魔か善良な神か
それはわからない
忘れている事を伝えるため?
ダメな僕を叱咤するため?
僕に迫る危険をおしえるため?
静かに動く唇だけが目覚めた僕に残っている
聞こえない声はどこへ行ってしまったのか
探す僕の頭の中では
言葉にならない文字がうるさく音を立てる
脳を揺さぶる文字は意味を繋げない
あのささやきを見つけに出かけてみよう
場所はなんとなくわかっている
きっと何かが隠れている
そして僕は空を見上げた
深い深い夢の果てを目指して




