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復讐の飯~第3話~

翌日の朝、ジャパンフード食品株式会社本社にいた稲場は、社長室で仕事をしていた。

稲場はとてもせっかちなため、パソコンを打つスピードも速い。仕事を何本も抱えていたが、着実に終わらせていた。

彼は秘書を雇っていないため、全て自分の頭の中でスケジュールを考えて、この後は「日本餃子品川店」の新装開店準備のため向かう予定だ。

仕事を進めていると、ノックをして副社長の岡田が入ってきた。


岡田「あの社長」


稲場「どうして、今忙しいんだ」


岡田「警視庁の方が来てます」


稲場「警察?」


稲場にしては予想外だった。来るのが早すぎる。

本来稲場の計画なら、1週間先でも早いくらいだ。こんな早くに自分のところに来るってことは、よほどのことだ。そう思いながら


稲場「通していいぞ」


岡田「わかりました」


岡田が部屋から出てくる。

稲場は少しドキドキしながら待っていると、ノックが聞こえ、高田と西蔵が入ってきた。

稲場は立ち上がり


高田「こんにちは、初めまして警視庁捜査一課の高田と申します」


西蔵「同じく西蔵です」


2人が警察手帳を見せる。


稲場「社長の稲場です」


高田と握手をする稲場。その間に岡田は部屋を出る。

稲場に勧められ、3人は長椅子に座る。


稲場「今日はどのようなことで」


高田「えっと、実は事件の捜査をしていまして、稲場さんの会社がもしかしたら被害者と面識があるかもしれないと思いまして」


稲場「面識ですか?」


高田が西蔵を見る。


西蔵「こちらの夫婦はご存知ですか」


西蔵が稲場に重本夫婦の写真を見せる。

稲場がよく見始める。


稲場「知らないですね。見たことないですし、会ったこともないですけど」


高田「そうですか。この夫婦が事件で殺害された被害者なんです」


稲場は今の言葉は聞き捨てられなかった。普通だったら心中という言葉が出てもおかしくないはず、いや、そういう段取りであの二人を殺したのだから、そう思い


稲場「殺されたんですか?」


高田「はい」


稲場「もしかして、世田谷の心中ってされた事件ですか?」


高田「ご存じなんですか?」


稲場「えぇニュースで見ましたから。でも心中って言ってましたけど」


高田「殺人の可能性が出てきまして」


稲場「どういうことですか?」


高田「実は亡くなった奥さん、とある病院を通った事実はご存知ですか?」


稲場「いや知りません」


それは稲場自身全く身に覚えがないことだった。確かに俺が殺すまで妻の方は、一言も喋らなかった、もしかしてと思っていると


高田「えぇ、奥さんは失声症と右手首の捻挫を起こしていました。ほとんどいえば骨折に近いレベルです」


稲場は驚いた。そんな事実聞いてもないし、知らなかったからだ。

しかし、あまり聞くと疑われてしまう。そう思い


稲場「なるほど、それは最近の事ですか?」


高田「えぇ」


それは自分も知らないわけだ。最近は殺害実行に意欲を寄せていたため、そのことは全く調べていなかったからだ。

しかし疑問が残る。なぜ自分のところに来たのか、自分と夫婦を繋ぐものは何もないはずだ。そう思いながら


稲場「ではその、私と夫婦との面識があるというのは」


高田「実はこういうのが、家から出てきまして」


高田からの指示で、西蔵はクレーム計画表を稲場に見せる。


稲場「これは」


高田「これは、重本夫婦が独自に作っていたクレーム計画表です」


稲場「計画表?」


高田「はい。この夫婦はクレーマーで、全国の飲食店に現れてはクレームを言い、賠償金を請求する悪事を働くとんでもない夫婦です。それでこの計画表は、そのクレームを出す店と金額要求額などが書いてあります。その中に」


高田が指さす先には、ジャパンフード食品株式会社という文字と2000万円要求という文字が記載してあった。

稲場は驚くふりをしながら


稲場「これは、私の会社ですね」


高田「そうです。計画日付は昨日になっています。店は「日本餃子赤坂店」と」


稲場「知りませんでしたな。全く聞いたこともない」


高田「そうですか。あのもう一つよろしいでしょうか?」


稲場「はい」


高田「事件があった午後8時から9時の間。何かされていましたでしょうか?」


稲場「その時間なら、家で仕事していました」


高田「すいません。証明する人は」


稲場「いませんが、ニュースを見てました。あっ丁度速報が入ってました、確か、俳優と声優が結婚したって。それが証明かわかりませんけど」


稲場が微笑む。


高田「大丈夫ですよ。ありがとうございます」


高田と西蔵が立ち上がる。後から稲場が立ち


稲場「もうよろしいんですか?」


高田「はい。もう大丈夫です」


そのまま部屋から後にする2人。

稲場は、何かヘマをしていないか、自分の席に座り思い出していた。

岡田は副社長室で仕事をしていた。するとノックが聞こえ、返事をすると高田が入ってきた。


岡田「あっ先ほどの」


高田「私、警視庁捜査一課の高田と申します」


岡田「警察の方?」


高田「はい。少し副社長さんにお聞きしたことがありまして」


岡田「大丈夫ですよ。どうぞ」


高田は岡田から話を聞くことにした。






~第3話終わり~


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