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赤いベールの女の子  作者: 一ノ瀬 花歌
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魔女 フェーディリアと暗殺者 (名無し)の殺し合い?

私は茜。これは私の祖母のお話です。祖母はモルヴィストという国の森の番人をしていました。


今日も森は平和です。

「あら、ルオータさん。おはようございます」

「おはよう」

この森には木々の精霊、そして私が住んでいます。

「今日 花が咲いたのよ、見て」

「ほんとだ!今年も綺麗ですね」

「フェーディリアは今日も見回り?」

「ええ 終わったら後でルオータさんの開花祝いをしましょう」

「ありがとう、嬉しいわ。じゃあお隣のセパでも誘ってみるわ」

「はい ではまた後で」

森は本当に平和です。皆さんとっても優しくて毎日が楽しい。でも…

「あれ?誰かいる…」

唯一この森で平和ではない人たちがいます。

「狩り人?すみません…ここは立ち入り禁止です」

「ん?何だ嬢ちゃん。あっち行きな」

「ですから立ち入り禁止で…キャっ」

女の子を蹴飛ばすなんて、本当に乱暴な方々です。だから人間って嫌い。

「ハァ…では実力行使でまいります」

まあ、と言う私も人間であまり平和的とは言えませんが。

「jesta va federigot nov efeleguat orikus…」

嫌なんですよね、これ。服が赤く染まるから。


森の番人。国家に認められた魔女。国の魔力を保つ「森」の番人。精霊と会話する能力を持ち、光によって生成される剣を使う。森への侵入者は情け容赦なく殺す。全ての者から畏怖される存在。名称、術を使う事によって大地が血で赤く染まり、赤いベールをかけた様になるため「レッドベール」と呼ばれる。


「あー…痛い」

満月の夜。夜道を歩く一人の少年。

「今回はちょっとヤバかったな」

暗殺を稼業とし、フリーの少年暗殺者としてその業界では少し知られていた。

「まさか依頼人がターゲットと手ェ組んでたとは」

少年の脇腹には血が滲んでいた。それがポタポタと月の光に照らされて垂れていった。

「ん〜隠れるとこあるかな」

少年は辺りを見回した。すると

「あ、丁度良い森があるじゃん」

それは国の森だった。

「じゃ 一休みするか」

少年が森に入ろうとしたその時

「はぁ今日は二人も来ました。せっかくルオータさんとのパーティーを楽しんでいたのに」

一人の少女が現れた。

「ここは立ち入り禁止です。立ち去らなければ殺しますよ」

少女からは苛立ちと殺気が感じられた。

「と、言われましても…俺もちょっと困るなぁ。てか、君だれ?」

「そういう時は自分から名乗るものです」

「でもなぁ…俺 名前無いんだけど」

「そうですか。なら致し方ありませんね。私はフェーディリア・クロークス。人間からはレッドベールと呼ばれております」

少女はスカートの端を摘み軽くお辞儀をした。

「レッドベール…え、マジで⁉︎それって伝説じゃ無いんだ。森の番人レッドベール。へぇ 俺と同じ殺し屋か。同族じゃん」

その言葉に少女はプチンときた。

「同族…?あなた達のような人と…?」

シュインッ

その瞬間、少女の手には光の剣が生成されていた。

「ふざけないでよ!このッ下等生物が!」

その時、少年もプチンときた。

「…さっきから偉そうに上から目線で…」

その瞬間、少年の手には短剣が握られていた。

「殺すぞ?」

「ええ、殺れるもんならやってご覧なさい。その前に私が殺るから」

その満月の夜、地面は赤く染まった。


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