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2月 鬼と愛の喜劇

鬼と人の一方通行ラブコメディ風。





「好き好き好きー!!!」





「ウザいわボケッ!」











鬼山(きざん)高校一年、風間鬼一(かざまきいち)


赤い髪に尖った出っ張りをおでこに持つキューティボーイだ!


絶賛求愛中でもある!!


俺のプリティガールこと、同じく鬼山高校一年、東雲來流(しののめくるる)


それはそれはもう愛らしい黒髪美人!


クールな見た目を裏切らないさっぱりとした性格で男女ともに人気の高い女の子だ!!


ちなみ文武両道のパーフェクトガールでもある。





「くるるちゃあん!


今日遊びに行こっ?」


「嫌。部活あるし」


「くるるちゃんのいけずー」


「私の的にしてあげようか?」


「愛が痛い!くるるちゃんの愛が痛いよっ」


「愛なんてないから」


「ひどいっ私とは遊びだったのねー」


「キモいわ!」



くるるちゃんの部活は弓道部。部活中のくるるちゃんはいつもに増して凛としててかっこかわいいんだぜー!


でもあんまり俺が騒ぐから、部活見学禁止令が出されちった☆


そんな些細な壁に負けるほど、きいちくんはナイーブじゃないのさ!



「あんたは部活行かなくていいの」


「くるるちゃんが俺に気を掛けてくれた…!」


「、違うわよっ。来ないんだったら部長が辞めさせるって言ってたから…」


「心配してくれるのー!!?」


「うるさいっもう来なくていい!」


「行くに決まってるじゃあん!」



そう、見学がダメなら入部すればいいと俺も弓道部に入りました!まぁほとんど練習してないし、友達に誘われて遊びに行っちゃったりするから幽霊部員なんだけどね。



その日はもちろん部活に行きました。そしたら部長さんに結構な勢いで小突かれました~!もっと真面目にやれって、せっかく筋がいいのに勿体ないって。


う~んでも俺様的にはちゃんとやるつもりはないんだよね~。入部動機が不純だからさぁ。なんか真剣にやってる人に失礼かなって…。


本音?


真剣にやったらくるるちゃんが見れなくなるでしょ!





そんな毎日なんだけど…実はもう間近に、大イベントがあるんだよねぇ…!


そうバレンタイン!!


女の子が好きな人に想いとチョコを渡すアレですよ!!!


まぁ俺はくるるちゃんから渡されないと思うので(というかバレンタインの存在、覚えてるのかな?)、逆バレンタインしようと考えております。


いつも気持ちだけは伝えてるんだけど、どうも届いてないみたいだし……………チョコで釣れるなんて思ってないよ、全然、うん。






そんな訳で、


「男でも簡単に作れる逆チョコレシピ!」


なる本を買った。


作ったのは、ブラウニー。


食べてもらえるか、柄にもなくドキドキしながらくるるちゃんのクラスへ向かう。



「はい、くるるちゃん!」


「何?これ」


「ブラウニーだよ!」


「…なんで?」


「なんでって…この周りの浮足だった感じ見てわかんない?」


キョロリ、キョロリ


「……………………」



「じゃ今、何月?」




「………あ」



「わかった?」



「…バレン、タイン?」


「ぴんぽーん!」


「…そう、……ありがと」


「いえいえん」


「……これ、もしかして」


「手作りだよー。口に合うと良いんだけど」


「………そうなの…」


「あとね、言いたいことがあるよ」



「なに?」







「大好き!」













赤くなった君の顔が答えだと思っていいかな?


なんてね。


いつか君の答えを聞かせて。




その時まで、待ってるからさ?






END

確か2月は節分時期なので、鬼だったような。本編に節分は出てきませんが。くるるちゃんはツンデレです。

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