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私がいた世界7
何もかもが黒くなった。
闇一色だ。
なにも見たくない、行きたくない、したくない。
そうして、部屋の隅で蹲る。
でも、学校には行かなきゃ・・・。
成績が悪くても、友達がいなくても、行かなきゃいけない。
そう思い、次の日も学校へ足を向けた。
いつもの一人の日常が待ち受けているのだと思った。
でも、待ち受けていたのはそれじゃない。
もっともっとひどいもので・・・
いじめだった。
理由は、うざいから。
毎日毎日地味子と言われた。
辛くて苦しいものだった。でも、それも耐えることしかできない。だれかに助けを求めることが私にはできなかった。
そうして、いつのまにか小学校生活は終わっていたのだ。
卒業式も終わり、私は一人で小学校から家までの道のりを歩いた。
その時に決意した。
中学校では、地味子なんて言わせない。すべてをがんばる。
友達もつくる。勉強もがんばる。母に何を言われようが、へこまない。
自分を変える。
絶対に。




