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空のいない世界11
「これが、空の死んだ理由か・・・」
私はつぶやいた。
どうしてこんな理由で・・・
幸せが終わるのが怖くて、自ら思い出を全部心にしまって・・・
永遠に終わらない幸せをつくった空。
残った私たちは、どうなんだ。
空が死んだことで、私たちは、心に穴が開いたようになってしまった。
「空・・・・。こんな理由で死なないでよ。私たち、これからも一緒だよ・・・?」
こんなこと言っても、なにも届かない。
無くなってしまったものは、取り戻せない。
空の笑顔を、もう見ることができない。
そう考えるだけで辛い。悲しい。
「・・・だめ。うじうじしてちゃ。こんなこと考えても、何も意味ない。」
そうだ。悲しみに溺れちゃだめだ。絶対に。
空が幸せが終わることに恐怖を覚えたのは、多分立夏って子のせいだと思う。
この子は、空が死んだことを知っているのだろうか?
何も知らずに、淡々と生きているのだろうか?
「一回、会ってみたいなぁ。」
空を苦しめた子に。
私は、その子に会って話してみたい。
そして、空に謝ってほしい。今更で、おそいけど。




