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ムネモシュネの箱 ― 73Hzの永遠 ―  作者: 大西さん
第三章「侵食の始まり」
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第80話「配達」

12月4日 木曜日 午前10時


ピンポーン――


インターホンが鳴った。


凛はすぐにドアを開けた。ドアチェーンを外す。「ガチャ」という音。


配達員が立っていた。


「佐々木様ですね」


「はい」


「こちら、お届けものです」


小さな封筒。フロッピーディスク。marie_1985からの荷物。


凛はそれを受け取った。


「ありがとうございました」


配達員が去っていく。階段を降りる足音が遠ざかる。


凛は封筒をじっと見つめた。


軽い。100グラムくらい。


でもその中には重要な情報が入っているはず。


柳沢正臣の研究データ。実験の詳細。そして、記録を止める方法。


美波が隣に来た。


「開ける?」


「うん」


凛は封筒を開けた。「ビリッ」という紙の音。


中には3.5インチフロッピーディスク。1枚。


黒いプラスチック。四角い形。懐かしい形状。


ラベルには「PROJECT MNEMOSYNE - DATA073」と書かれていた。


「これ……」


美波が呟いた。


「どうやって読み込む? フロッピーディスクドライブ、持ってないよ」


凛もそれに気づいた。


現代のパソコン。フロッピーディスクドライブはもうついていない。


「大学に――」


美波が言った。


「古いパソコンあるかも。情報工学科の資料室」


「行こう」


二人はすぐに大学に向かった。

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