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ムネモシュネの箱 ― 73Hzの永遠 ―  作者: 大西さん
第三章「侵食の始まり」
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第70話「フロッピーディスクの購入」

凛は迷わず購入ボタンを押した。指が画面をタップする。


「注文が確定しました」


画面に表示される。


発送予定日:本日

到着予定日:12月4日(木)


あと2日。


「早いね」


美波が言った。


「marie_1985、いつもすぐ発送してくる。まるで待ってたかのように」


凛もそれを感じていた。


このアカウントは何者なのか。


柳沢正臣? いや、彼は死んでいる。では誰?


「評価、見てみよう」


美波が提案した。


二人はmarie_1985の評価ページを開いた。


評価数:127件


すべて★5。


そして――コメント欄。


「素晴らしい商品です。73」

「人生が変わりました。73」

「幸せになれました。73」

「もう一人じゃない。73」

「73」

「73」

「73」


すべてにこの数字。異様な統一感。


「増えてる……」


凛が呟いた。


「前は73件だったのに、今は127件。1日で50件以上増えてる」


美波の顔が青ざめた。


「これって――毎日50人以上が記録されてるってこと?」


凛はゾッとした。背筋が凍る。


広がっている。確実に記録は拡散している。


フリマアプリを通じて。デジタルの海を通じて。世界中に。


「凛」


美波が真剣な顔で言った。


「私たちだけじゃ、もう止められないかも」


「でも――」


凛が言った。


「だからこそ、5つ集めて方法を見つけなきゃ。記録を消去する方法を。そして、みんなを助ける」


美波はしばらく考えて、そして頷いた。


「そうだね。やろう。一緒に」


二人は拳を合わせた。「タン」という音。


決意を新たに。

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