表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ムネモシュネの箱 ― 73Hzの永遠 ―  作者: 大西さん
第五章「73の意味」
113/133

第112話「渋谷へ」

午後6時30分。二人は電車に乗った。


車内はいつもより静かだった。乗客が少ない。みんな渋谷を避けているのか。


でもところどころに白い服を着た人々がいた。座席に座って何かを持っている。記録メディア。そして虚ろな目で窓の外を見ている。


凛と美波はその様子をじっと観察した。


「増えてる……」美波が小声で言った。「先週より明らかに増えてる……」


確かに。先週ニュースで見た時は数百人だった。でも今は電車の中だけでも数十人。全国で何千人、何万人になっているかもしれない。


午後6時50分。渋谷駅に到着した。


ホームは白い服の人々で溢れていた。みんな同じ方向に歩いている。スクランブル交差点へ。


凛と美波はその流れに紛れ込んだ。階段を上る。改札を出る。そして地上へ。


渋谷の夜。ネオンが輝いている。でも異様な雰囲気。


至る所に白い服の人々。数百人。いや、千人以上。すべてスクランブル交差点に向かっている。


「すごい……」美波が呟いた。


凛も圧倒されていた。これだけの人が記録されている。73Hzに支配されている。


そして今、何かが起ころうとしている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ