春の短冊
天
今年の春も桜は織姫と彦星に願いごとをしようと夢半ばで散っていった。
現実とは時にエグくてユーモラス。
春は梅の香りを新しい風が運び、混沌を呼ぶが何もネガティブな気持ちに陥ることはない。
希望なんかない旅立ちでも、たたありのままでいい。
フライドポテトにケチャップがついてなくても、それはそれでいいし。
家に帰ってから気づいたとしても、気づきに変わりない。
自分で温めますか?相談しますか?そうそれが人生。
例年より梅雨の時期が短く、夏の日照りが続くらしいので今年の短冊は長文で願い事を書くことにした。
物があふれる時代。
要らないものとされても言葉を失いたくない。
ハロー!キティ!
春のうちにしたためた願い事は、まとまったかい?
ピューロランドにいるときくらいは足が長くありたいって?
等身大の君をみんなが求めてるのに。
確かに君が夢に現れた時も独立心旺盛な癒し系だったよね。
彼女の短冊にはこう書かれていた。
私は納豆が好きだけど大豆を摂りすぎると前立腺がんのリスクが上がるらしいので彦星様にはきっとオススメしないと誓います。
どうかお気おつけて。
織姫様、昨今の熱中症警戒アラートにお気お付けください。
彦星様と一年に一度のイチャイチャラブでのぼせないように経口補水液を忘れずに持参ください。
七夕の短冊春に書いてええの?
8月や…8月や…
七月七日ちゃう。
地球の自転が加速したから、あっという間に7月過ぎてた。
春から準備してたのに間に合わなかったー!?
短冊の長文が良くなかったのかな?
ピューロランドの足は長くていいんだよね?
川